夜も心地よい光環境で過ごせるように・・
心地のよい生活を考える時、「お家の陽当たり」は欠かせない要素です。
あまりにも普遍的な前提条件なので、一般的な分譲住宅でも陽当たりを気にする物件はそれなりに多い訳です。(一方、陽当たりを全然気にしていない物件もそれなりに存在していますが・・)
ミキプランニングでも陽当たりに難がある物件は当然買いませんし、陽当たりの良さにはかなりこだわっているほうだと思います。
自分自身、陽あたりの悪い家での生活は想像できないですし、そのような家に住みたいとは思いません。
陽当たりが良く明るいお家はやはりとてもさわやかで心地よい訳で、だからこそ「陽当たりの良さ」はお家探しにおける普遍的な条件となっているのだと思います。
「陽当たりの良さ」とは言い換えれば「お昼間における光環境」です。
では、夜はどうでしょうか?
心地よく過ごせるお家を考えた時、光というのはとても大切な要素です。それは、お昼であっても夜であっても変わりません。
お昼間は陽当たりの良いさわやかなリビングも、夜は照明器具によるあかりによって光環境が決定されます。
リビングを使うのはお昼間の時間だけではありませんし、むしろ、お仕事から帰ってきてくつろぎの時間を過ごすのは大抵の場合夜のリビングです。
そう考えると、照明プランを考える事はとても重要な事だと思うのですが・・・
しかし、陽当たりの事を気にしても照明器具や照明プランを気にしている分譲住宅はほとんどありません。
LDKには2つくらいシーリング照明のジャックが取り付けてあるだけで本当に味気なく、心地よい光環境とはかけ離れた何の提案もない動機なきプランである事がほとんどです。
個人的には、照明計画を抜きにして、心地よく過ごせるお家を造る事はできないと思っています。
多少コストがかかっても、それで物件価格が上がってしまっても、したほうが絶対に良くなる事、そして、新築の時にしかできない事が家づくりにはたくさんあると思います。
そのような事は可能な限り実現したいと思っています。
ご紹介する照明プランや照明器具もそのうちのひとつです。
リビングに最適なのは角が取れたやわらかい反射光
↑ 当社施工例(同仕様):光源が直接目に触れ眩しさを感じないように、また、角が取れたやさしい光となるように、天井や壁面に光を一度バウンドさせる間接照明をメインに。その補助としてユニバーサルダウンライトを複数配置。
ミキプランニングでは、リビング階の階高を通常よりも20センチ多めに確保しています。
その20センチのスペースを活用し、「カーテンボックス」や「照明ボックス」を埋め込みます。
瑞穂公園の家でも、天井の裏側に照明を設置するスペースを2箇所設けています。
1か所は上の写真にあるようなテレビが設置される壁面を照らす照明。
もう1か所は天井内に設置された天井を照らす照明です。
いわゆる間接照明ですが、間接照明とはその名の通り、壁や天井に1度光をバウンドさせる訳です。
バウンドされた間接光は、角が取れたやわらかい光になります。
また、光源が直接目に触れず眩しさを感じさせない為、落ち着きが必要なリビングルームには最適な種類の光です。
挟角のユニバーサルダウンライト
↑ 施工事例写真(同仕様)
間接照明は絶対に必要な照明ではありませんが、暮らしを楽しみ心地よくする照明です。
一方、直接照明は活動的な生活照明です。
直接照明だけだと事務所のような味気ない空間になりますが、間接照明だけでも本を読んだり字を書いたりする時には明るさが不足します。(そもそも、くつろぎの光と活動の光をひとつのシーリングライトで兼用してしまおうという考え方が非常に雑ですし、無理があると個人的には思います・・。)
そのような時に天井に設置されたユニバーサルダウンライト(向きを自由に変えられるダウンライト)を点灯して下さい。
向きを自由に変えられるダウンライト(挟角)にしているのは、ソファやテーブルの位置に合わせて光の向きを調整できるようにする為・必要な箇所に光を届ける為です。
逆に、ただくつろぐだけの目的であれば、壁と天井の間接光だけで十分ですし、それが最適だと思います。
ダイニングテーブルの上にはペンダントライトを設置できるように。
↑ 当社施工事例(同仕様):ペンダントライトの種類と数によって位置を変えられるように、照明ボックスの中にレールを設置しています。
個人的には分譲住宅でよくある「ダイニングテーブルの配置とは無関係に設置されたシーリング照明」というのがとても嫌いです(笑)
しかし、分譲住宅の場合、どの位置にどんなサイズのテーブルを置き、どんな照明を設置するのかわからないという事情があり、そんな中でペンダントライトを自由に設置して頂けるようにしたのが、ダイニングルームの天井に設けた照明ボックスです。
このボックスの中にはレールが設置されており、設置するテーブルの位置、大きさ、照明の数に合わせて器具を自由に動かせます。
どんなサイズのテーブルを買っても、テーブルのセンターに照明を落とす事ができます。
また、テーブルの配置を多少変更しても、それに合わせて照明の位置を変更する事ができます。
また、1灯式(写真左)のものから2灯式(写真右のもの)に買い替えたとしても、対応できます。
ベッドの上で上を向いていてもまぶしくない照明
↑ パナソニックのカタログより画像を拝借
一般的には、眠気の増大や体温の低下など、人間の身体を睡眠に適した状態に誘導する役割は「メラトニン」というホルモンが担っていると言われています。
このメラトニンというホルモンは夜間に分泌されるホルモンですが、明るい光が目に入ると抑制される事がわかっています。
夜間に明るい光環境の場所に居ると、生体時計の時刻を後退させる事になり、睡眠の質を低下させる原因となるのです。
寝室やリビングは睡眠前の時間を過ごすお部屋です。刺激の少ない落ち着いた照明計画にする必要があります。
ベッドが配置される壁面の上部には、天井を照らすブラケット照明を設置します。
光源は上を向いており、天井にバウンドさせた落ち着いた間接光がメインの光です。もちろん、ベッドで横になっていても眩しさを感じる事はありません。
活動用の照明として、ベッドの足元に照明レールを設置しています。
スポットライトの向きを変える事で、本棚やテーブル・ベッドの上など、必要な箇所に光を届ける事ができ、照明の数を調整する事によってお好みの明るさに調整できる仕様としています。
玄関・廊下は人感センサーを採用
「瑞穂公園の家」から新たに採用する仕様です。
玄関や玄関ポーチ(屋外)は、両手がふさがっていても照明スイッチに手を伸ばす必要がないように、従来より人感センサーを設置しております。
今回、廊下の照明にも人感センサーを採用しました。
廊下は北側に配置されており、照明を点灯・消灯する機会が居室よりも多いと思いますので、人感センサーを採用する事で利便性が向上すると思いますし、消し忘れも防ぐ事ができます。
演色性を考慮した照明器具選定
「瑞穂公園の家」より、高演色の照明器具をLDKに採用しています。
演色性「Ra」というのは、色の見え方の指標です。太陽光を100とし、それに近いほど演色性が高いとされます。
演色性の低い照明では、物がもっている本来の色を表現する事ができず・・
食事が美味しく見えない・・
人の顔色が悪く見える・・
家具やお花など、お部屋の中の物がくすんで見える・・
など、様々な影響が考えられます。一番上の蛍光灯(Ra61)の画像では明らかに色がくすんで見えますね。
現在ミキプランニングで採用しているのはすべてRa80以上の照明器具なので、元々大きな違和感を感じる事はありませんが、家族が集い食事をするリビングルームでは、より演色性が高く上質な光となるように可能な限りRa95以上の高演色照明を採用しました。
住まいに最適な色温度
光の種類も覚醒に関わる事がわかっています。電球色のような暖かい色の光よりも、蛍光灯のような白い光のほうがより覚醒作用を起こします。朝日や夕日が暖かい色をしているのも、お昼間の太陽が強く白い色の光であるのも、人間の生体時計と結びつきがあるのかもしれません。
夜の名古屋駅のツインタワーを眺めてみると、北側のオフィス棟は白い光が煌々と輝いているのに対し、南側のホテル棟は温かい電球色の光が漏れ出ています。
それは、白く強い光は生産性を高める作業に適した光であるのに対し、温かい電球色はリラックスを促すホテルに最適な光だからです。
電球色のオフィスビル・・・というのは場合によってはあり得ますが、シティホテルの客室(洗面台は別ですが)で白色蛍光灯を採用するという事はまずあり得ません。
ミキプランニングの家でも、洗面台やクローゼット等を除き、照明器具は電球色を採用しています。
トイレのフットライト
夜中にトイレに起きた時、あかるい照明の光によって目が覚めてしまう事があります。
そのような事を防ぐ為、トイレの足元にほのかに点灯するフットライトを設置しています。
明るさセンサー付きなので、夜中は常に点灯している状態です(オフにする事も可能です)。
以上、照明器具・照明プランのご紹介でした!
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
瑞穂公園の家、現地の様子をご報告します。
↑ 建て方(木造の骨組みを組み立てる工事)の風景 2階リビング階を組み立てています。
現在は建て方も終わり、大工さんによる内部の造り込みが進んでいます。
もちろん、建て方にも立ち会ってきました。
足場に登って上から組み立ての風景を眺めていましたが、計画したお家がどんどん形になっていく様子を見るのはとても感慨深いのと同時に、そのスピーディーさには毎回驚きます。
柱や梁などの構造部材は工場であらかじめ精密に加工され、現地では記号に沿って組み立てるのみ。朝から1階の柱を建てはじめ、夕方前には屋根まで架かります。
住宅の品質管理を考える上で難しいのが、各職人さんの経験や腕の違いによる品質のバラツキ。
住宅の品質とは施工の品質だと私は考えているので、このバラツキをどう納めるかというのが重要なテーマです。
なので、ミキプランニングの家では職人さんの手作業の工程においては独自に細かい施工検査を行っている訳です(この検査についても、毎回立会いますので詳しくご報告できる機会があると思います)。
その点、職人さんの腕や経験の違いに関わらずとても高い精度の構造が短時間で組み上がるこのプレカットというシステムは優秀です。
↑ 木材と木材の接合部も工場で機械によってあらかじめ加工されているので、とても高い精度で組みあがります。
↑ 3階の床を支える梁を組み立てています。
↑ 別の日に撮影した1階の寝室の様子。寝室には大きな引き違い窓と縦長の窓の2つの窓が南側にあります。
この時点で陽当たりの様子を確認しに現地に行きますが、1階の寝室も十分明るいお部屋になると思います。
お庭には太陽の光がしっかりと差していましたし、お昼間の時間帯には窓から直接太陽の光が差し込んでいました。
明るく爽やかなイメージ通りの寝室になりそうです。
↑ 2階のリビングです。南側に広い間口のリビングには、2枚の大型採光窓が計画されています。
ブルーシートで養生されており写真ではわかりづらいですが、2階のリビングもとっても明るいですよ!!
↑ リビングの西側を撮影しています。壁側にはライブラリースペース(左側)と収納(右側)が計画されています。
ハードルを上げてしまうような事を言うのも・・・ですが、広くて陽当たりの良いとっても素敵なリビングになりそうなので、楽しみにしていてください!
↑ 工務店の監督さん・大工さん・電気屋さん・設備屋さん・ガス屋さん、それと私が集まって現地での打ち合わせを行います。
それぞれの職人さんの質疑に私と工務店の監督さんで答えます。
それと、照明器具やスイッチ類の取り付け位置・配管スペース・ドアの取り付け位置・棚板の取り付け高さなど、細かい納まりを決め、または確認していきます。
今週は、照明の計画と作図も完了しましたので、また別の機会にご報告できればと思います♪
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
間取りの解説記事が後回しになっています・・。
2月は、現在受けさせて頂いている注文住宅の竣工があり、その仕事を最優先に。。
3月よりいよいよ、「瑞穂公園の家」の詳細プランニングにかかります。
竣工写真も撮影し、お引き渡しに向け残補修工事の確認等を残すのみ。
個人的に写真が趣味なので、竣工写真は自分で撮影します。
毎回そうですが、やっぱり竣工写真を撮影するのは楽しいです!
今回もみっちり2日間掛けて撮影しました。
さて、少しではありますが竣工したお家について、写真と共にご紹介します。
吹き抜けのリビングよりダイニングを撮影
吹き抜けのお家、最近造ってないなぁと思っていたんです(笑)
最初に「リビングを中心に子供達との距離が近いお家」というご要望を頂いて、久しぶりに吹き抜けのお家を造れるかも・・とちょっと嬉しかったです。
吹き抜けのリビングを中心に、そのまわりを子供部屋が囲むプランにしました。
採光窓(右側)からは、お昼間の採光はもちろん、夜は子供部屋の気配をリビングから窺えます。
覗き窓(左側)を開ければ、リビングにいる家族とのコミュニケーションができます。
リビング上部より吹き抜けに面する子供部屋を撮影
覗き窓は開き戸ですが、この写真を撮った時にはまだ入ってません・・。
今回のお家でどうしてもやりたかった天井の木張り。
写真では少しわかりづらいですが、実は梁の上部に溝を掘り、その中にアッパーライトを仕込んであります。
夜に照明を点灯すると上部の木天井が照らされてとってもいい感じです。
少しご予算頂きましたが、お施主さんが喜んで提案に乗ってくれたのが嬉しかったです!
子供リビングとその下の倉庫
「リビングを中心に子供達との距離が近いお家」を考えた時、リビングに子供達の居場所をたくさん造りたいと思いました。
そこでもうひとつご提案したのがこの「子供リビング」です。リビング内にある子供専用のスペースです。
階段の踊り場を広くしたようなロフト空間で、天井高さは1.6mくらいです。
その下を倉庫にする事で玄関まわりの収納量増やしています。
個人的には、階段脇にある本棚が結構好きです・・。
ちなみに、階段1段目と2段目の下はコンセントが設置され、ルンバの基地になっています。
ダイニングテーブルの上に設置されている照明は、デンマークのレ・クリント社のもので、お家の雰囲気に合うものを探し、お施主さんにプレゼントしました。
子供達に目が届きやすいよう、キッチンの正面の位置です。
壁面には身長を図れるクロス。これはお施主さんチョイスですが、ナイスチョイスです!
ダイニングに併設された子供達のデスクスペース
簡易的ではありますが、キッチン脇に子供達のデスクスペースも設けました。
写真には写っておりませんが、すぐそばに大型の本棚も計画しました。
キッチンの上部も木天井です。
天井に取り付けられているのはなんと雲梯・・。
お施主様の希望で、鉄工所に依頼して制作して頂いたものをしっかりと下地補強をし、取り付けました。
部屋干し用のハンガー掛けとしてもご利用されるようです。
それにしても、子供の時以来に雲梯やりましたけど、もっとスイスイできると思ってました・・(汗)
収納たっぷりのアイランドキッチン
このお家はキッチンに相当こだわりました。
キッチンコーディネーターの友人の力を借り、フルオーダーで制作。
ダイニングテーブルと一体型のキッチンです。
以前のブログを読んで頂くとわかりますが、僕は本来、キッチンはどちらかと言うと対面式よりも独立式を好むタイプで、アイランドキッチンはあまり好んで計画しません(笑)
もっと正確に表現すると、容易な動機でポン付けされたアイランドキッチンが嫌い・・という訳です。
建売住宅やマンションで採用されているアイランドキッチンはほとんどがそうだと思います。
機能性を犠牲にして見栄を張る。それで物件が売れるようになると思っているなら色んな意味で残念です。
特に、収納を犠牲にしたアイランドキッチンは悲惨です。
モデルハウスではカッコよく見えますが、生活する上ではきれいな状態を維持するのは困難です。
物で溢れかえったアイランドキッチンはやっぱりあまり美しくはありません。
そんなアイランドキッチンを造るのは嫌だなぁと思っているのと同時に、理想的なアイランドキッチンのお家を造ってみたいという気持ちもありました。
やっぱり、アイランドキッチンの魅力・良さを活かす為には、たっぷりと収納を背負う事ができる事が大前提だと思います。
十分な背面収納スペース、洗い物が残っていても目立ちにくい深めのシンク、どんどん放り込める大型の食洗器、家電製品を見せないようにする工夫・・・
今回、アイランドキッチンを計画してみて、自分なりのアイランドキッチンの理想形がより具体的なものになったと思います。
↑ キッチン脇に設けたパントリー
背面収納だけでも十分な量ですが、パントリースペースも設けています。
炊飯器・オーブンレンジ・冷蔵庫もこの中に収納します。
調理台とも近く、動線的なロスも最小限に抑えました。
家電製品をすべて隠す事で、アイランドキッチンの魅力である意匠性の高さをより引き立てる事ができると思います。
これはなかなか分譲住宅では採用できないのですが、奥まった突き当りにさりげなく柄ものクロスを採用しています。
植物柄や花柄は個人的にはとても好きですが、主張が強すぎるといやらしさが出ます。
奥まった場所にベースクロスと同系色の植物柄を配置する事で、いい塩梅にまとまったと思います。
でも、正直出来上がるまで少し不安でした(笑)
右手側の壁には、お施主様が見つけてきた「磁石がくっつく石膏ボード」を採用しました。
吹き抜けのある明るいリビング
吹き抜けを採用したのは、「リビングを中心に子供達との距離が近いお家」を実現する為のご提案でもありますが、南側の駐車場に最大限の高さの建物が建った場合、それでもちゃんと陽が差して明るいリビングをキープする為・・でもあります。
外構工事はこれからですので、窓の外は殺風景です。外構工事を含めて設計したリビングなので、これからの仕上がりがまたまた楽しみなのです・・。
ソファを配置する壁面を少しふかし、カウンターを設置しました。
ソファの後ろに読みかけの本やティッシュボックス・携帯電話・テレビのリモコンなど身の回り品を置いておけます。
梁の下にある2つの照明器具はソファに座って手元に明るさが欲しい時に点灯するもの。
ソファ脇のすぐ手が届く場所にスイッチを配置しています。
ミキプランニングではホームページにはどこにも書いてありませんが(笑)注文住宅もお受けしています。
ベストな仕事量を考えた時、2棟同時に注文住宅を進める事はちょっと難しいかなとも感じているので何軒もお受けする事はできませせんが、楽しいのでこれからもやっていきたいと思っています・・。
土地がある方もこれから探されるの方も、もしよかったら声を掛けて下さい。
さて、「瑞穂公園の家」についてはいよいよ本腰を入れて計画を進めますので、最新の情報・記事はもうしばらくお待ちください!
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
約半年ぶりの分譲物件
端的に言いますと、良いと思える土地が全然なかったんです。
良い物件が無ければ何も仕事をしません(笑)数か月・半年売る物件が無い状態というのは割と普通の事です。
下のリンクは「瑞穂公園の家」から当社を知ったお客様にもぜひ読んで頂きたいコラムです。
私自身の会社や物件、仕事に対する価値観を是非とも知っておいて頂きたいからです。
しかし、何もしていないという訳ではなく、この半年の間は主に注文住宅に全力を注いでおりました。
↑ 吹き抜けに面する子供部屋。吹き抜けに対し、どう開口を設けるか、簡単な模型を作りながら検討しています。追加費用を極力発生させずに(基本的にお金をかければ大抵の事は出来るの訳ですが、余計なコストを掛けずに=特殊な設計や材料を使わずにプランや空間の質を上げるという事はとても大切な事だと思っています。)計画するという事や、音と光を遮断しつつ上下階のつながりやコミュニケーションは確保できるようにというのが検討のテーマです。 オーク木貼りの天井が梁に設置したアッパーライトで照らされる素敵な吹き抜けですので、その雰囲気を壊さないようにどうするか・・というのもテーマです。
いずれ発表できる時期が来ると思いますが、リビングに面した中二階の子供専用リビング・・キッチン脇の子供用勉強スペース・・明るい吹き抜け・・収納(パントリー)をたっぷり背負ったフルオーダーの大型アイランドキッチン・・もしかするとリビングの天井に「うんてい」を取り付けるかもしれません・・。
「家族の居場所がたくさんあるリビング」をテーマとしたとても素敵なお家が出来上がりそうです。
それと、ドイツ・スイスへの建築旅行。
私は元々建築学部を卒業しており、純粋に建築を見る事が好きで、建築写真を撮影するのが趣味でもあります(ご興味ございましたらインスタグラム/sirokuma_pictで見つけて下さい)。もちろん、ホームページに掲載している物件の写真もすべて自分で撮影しています。
国内の建築はちょくちょく時間を見つけ撮影旅行に出かけますが、海外はそうもいきません。今回はまとまった臨時休業を取らせて頂き、ドイツ・スイスへの建築旅行に出かけておりました。
↑ VitraHouse/Herzog & de Meuron/2010
どうしても訪れたかったのは「Vitra」というドイツに本社がある世界的な家具メーカーのショールームです。
内部は多種多様なインテリアのプレゼンテーションが繰り広げられているとてもワクワクする空間です。
素敵な空間・素敵な生活・素敵な時間、こうしたらもっと素敵になるんじゃないか?・・・そんなクリエイティブな人たちの発想や妄想力には恐れ入ります・・。
もっと身近なレベルで・・ではありますが、自分自身も想像力を磨く事を怠らず、新しい提案を取り入れる事でどんどん商品をバージョンアップしなければいけませんね。
とにかく、刺激を受けた有意義な旅でした。
今後のざっくりとした予定について・・・。
まず、この記事を書いている12月7日の時点では、敷地の外周部に先行してコンクリートブロックを積む工事が完了し、後はお家を着工するだけ・・・という状態です。
地盤調査は既に完了しており、地盤改良をしなくても十分な地耐力がある土地という判定でした。
12月の中旬から末にかけて、建物の基礎を着工する予定です。
間取りは確定しております。
「瑞穂公園の家」は今までの物件と比べ、土地や建物の大きさにゆとりがあります。
もちろん、ただ大きくなっただけではありません。ゆとりのある土地と建物面積によって、今までできなかった事がたくさん実現できています。
準備が出来次第まず、どんな動機や考察を経て間取りを決定したかをお伝えする間取りの解説記事・・・どんな動機でこの土地を仕入れたのか・・・それらの記事を作製しアップします。
参考記事:私が物件づくりで大切にしている事&解説記事を書く理由。
造作計画・照明計画・内装および外装コーディネート等はこれからです。最もエネルギーを使う工程なので、現在進行中の注文住宅が完成した後、じっくりと取り組みたいと思っています。
恐らく2月頃にはそれらの計画を皆様にお伝えできると思っています。
建物が完成するのは4月末頃。
見学会の開催は4月の中旬~末にかけてを予定しております。
現時点ではあくまでも構想段階でございますが、はじめての試みとして外構工事についてはセミオーダー製を採用しようと思っています。
南側にある大きな庭をどんな空間にするのか、シンプルで手入れの必要が無いお庭・・・子供達の遊び場としてのお庭・・・寝室からの景色としての緑溢れるお庭・・・実際に住まわれる方によっていろんな理想があると思います。
北側の駐車場も同じです。
駐車場の台数は2台なのか3台なのか・・・2台であれば余剰スペースを活用してより魅力的なアプローチや動線を計画できそうな予感です。
シンプルな基本プランをベースに、住まい方に合わせてセレクトできるご提案をいくつか作成しようと思っています。
計画の進捗は会員登録・または事前にお問い合わせをいただいたお客様に対しその都度メルマガ・ブログにてお伝えします。
楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
川名公園北の家も、いよいよ販売スタートです!
色々な記事を書いてきました。
そのおさらいも兼ねて・・・皆さんがよく見られている記事をランキング形式でまとめました!
第1位・・・完成した現地の写真です。
やはり、「完成した現地の写真」というのはわかりやすくてインパクトが大きいのでしょうね・・。
第2位・・・完成内覧会のご案内
実際いつ現地が見られるの・・?
具体的な情報が記載された記事にはアクセスは多いです。
第3位・・・間取りの解説記事 ~ リビングルーム ~
今回テレビを置く場所がリビングの入り口に近い場所なので、テレビの裏側のごちゃごちゃした配線を隠せるように壁を立ち上げて造り付けのAVボードとしたのですが、この事記事内に記載されていませんでしたね・・・。
第4位・・・間取りの解説記事 ~ キッチン ~
無計画なアイランドキッチンプランへの自分の嫌悪感がよく表れています(笑)
本来は、扉付の独立型の良さ(エアコン効率・生活感を消す・臭いを漏らさない)をお伝えする記事です!
屋根付き勝手口バルコニーも!
第5位・・・間取りの解説記事 ~ 玄関まわりの収納 ~
使いやすい間取りを考える上で、玄関まわりの収納が充実している事はものすごく大切です。
第6位・・・間取りの解説記事 ~お風呂・洗面脱衣室~
ミキプランニングでは、ユニットバスの扉はタオルが掛けられお手入れも楽ちんな開き戸押しです!
第7位・・・間取りの解説記事 ~ダイニングルーム~
ダイニングテーブルの上にはお気に入りのペンダントライトを設置したいですよね・・?
ダイニングテーブルの上には物が集まりがちなので、テーブルを広くスッキリ使う為にも近くにカウンターは必須と思います!
第8位・・・なぜ、この土地を購入したのか。
25坪という無駄の無い敷地面積で南向き10.4m間口の物件を今後仕入れられる自信はまったくありません・・・。
自分のキャリアの中でも特別な条件を持つ土地です。
第9位・・・当社が任意で施工検査を依頼する理由2
住宅は手造りで造るもの。施工の精度で品質は大きく変わります。
施工の精度=品質を高める為には、ひとつひとつの作業を細かく検査する以外に道はありません。
等級=品質という風潮には個人的には違和感を感じます。
第10位・・・当社が任意で施工検査を依頼する理由1
義務検査では省略されてしまっていますが・・・
断熱と防水の施工検査をせずに住宅の品質を語る事はできません!
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代表取締役 佐藤 幹展