リビングの中に調光できる照明を配置する事にしました。
「鶴里駅北の家」以降の物件に採用します。
ミキプランニングでつくる家は、リビングのあかりは壁面や天井に埋め込んだ間接照明と天井のダウンライトを使い分ける計画になっています。
それらをできるだけ細かく系統を分け、使い方や必要な明るさに合わせ光量を調整できるように計画していたのですが、各照明はONにするかOFFにするか。
それだと、「ぼんやり明るい心地よいあかり」を実現する事が難しい。
自分自身、リビングでゆっくりできるのは寝る直前の時間が多く、そうゆう時にあまり明るい光を浴びたくはありません。
壁スイッチで調光をする事も可能ですが、ゴロゴロリラックスしている時にON・OFFや光量の調整の為にわざわざ腰を上げるのも面倒・・。
そのような悩みをシンプルにスマートに解決してくれるランプを見つけました。
Bluetooth接続でON・OFFや光量を手元のスマホで調整できる電球です。
これは自分的大ヒット商品で、家の中の照明器具で採用できるものはほとんどこの電球に入れ替えました。
スマホアプリの画面はこのような感じで、家の中のどこにいても、照明ごとに手元でON・OFFと無段階で調光ができるようになるのです。
すると・・いろんな事が便利になるんです。
その場所に居ながら簡単に「最も心地よいと感じる明るさ」に光量を調整できる。
「KAISER idell Wall Lump」と「LE KLINT LAMERA3」、この2つが我が家のリビングで使っている照明です。
照明器具のコントロールが手元でできる便利さは、リビングでくつろいでいる時に威力を発揮します。かなり快適です。
その場所に居ながら簡単に「最も心地よいと感じる明るさ」に光量を調整できるのです。なんと革命的な事でしょう。
ベッドサイドの照明器具が調光できるようになる快適さ。
すばらしい点は、このランプが取り付けられる器具ならどんな照明でも調光できるようになるという事。
寝室用の照明器具でも威力を発揮します。
「KAISER idell Table」は、ベットサイドで使っているランプです。
ベッドからすぐ手が届く場所にスイッチがあるのですが、寝る前にスマホを見てたりするとその流れでOFFにできます。
それは多少便利になったくらいの話ですが、それよりもすごい事は・・・ベッドサイドのテーブルライトが調光できるようになる事。
この手の器具はONかOFFしかできないものがほとんどですが、このランプを取り付けるだけで調光できるようになるのです。なんと革命的な事でしょう。
ベッドサイドのランプが調光できるのは本当に便利です。
本を読む時、スマホを見る時、自分だけの時、隣に子供が寝ている時、様々な状況に応じた最適な光量に手元で簡単に調整できるのです。
外構用の照明も、今いる場所から点灯・消灯の確認とON・OFFの操作ができる。
もうひとつ便利な使い方が、外構用の照明です。
一番下の「パナソニックポールライト」というのがそうですが、外構の照明はたいてい1階にスイッチがある訳です。
点灯しているのか消灯しているのか手元ですぐにわかりますし、点灯するのも消灯するのも今いる場所でできる。
特に我が家では、1階を事務所として使っている都合上3階に寝室があります。なので、かなり便利さを感じています。
さらに、、夜に点灯し朝消灯・・というようなタイマー設定のような事も可能です。
↑ 我が家のリビング
この写真に写ってる照明(LE KLINT LAMERA3)を買った時、付属で付いてきたのがこの電球との出会い。感謝・・暮らしがだいぶ快適になりました・・。
これは是非とも自分の物件でも採用したい、そう思い、どう採用するか考えました。
この電球は、「E17」と「E26」ふたつの口金に対応しています。
ひとつの方法は、「E17」が取り付け可能なダウンライトを設置する事。
もうひとつは、我が家のようにペンダントライトが取り付けられる箇所を計画しておく事(この場合は器具によりますが、恐らくE26を使います)。
考えられる方法は2つです。
どちらか最適なほうを物件ごとに計画する事とします。
我が家ではまだ採用していませんが、この機械を追加すれば「外出先から照明のオン・オフができる」ようになります。
今のところその必要性を感じる機会が少ないので導入していませんが、旅行で家を空けたりする時にはその度にあったらいいなと感じます。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
↑ 佐藤自邸 今は2灯吊り FRITZ HANSEN / サスペンス 320mm
ペンダント型照明を設置できるダイニングルーム
ダイニングルームにシーリングライトという計画。
個人的には「いろんな分譲住宅の間取りを見て感じる違和感トップ3」に入ります。
決して悪いわけじゃないです。シーリングライトは万能な照明ですから。
それで機能的に問題がある訳ではありません。むしろ、雑に計画しても失敗がない照明器具です。
それに分譲住宅の場合、計画段階で住む人が決まっていません。
置くテーブルの大きさや位置もわかりません。
そもそも自分が見る限り多くの分譲住宅では照明計画にそれほど力を入れていません。
そうなると消去法でシーリングライトとなるのでしょう。
問題がある訳ではありませんが、ベストな選択では決してありません。
人間の目は相対的に明るい場所に自然と注目するようにできています。
明暗差がない均質なあかりを配置すれば、目的とメリハリのないのっぺりとした味気ない空間が出来上がります。
やっぱり食事の空間は主役であるダイニングテーブルの上に焦点を合わせたあかりを計画したい。
そう考えると、ダイニングルームにはペンダントライトが最も適した照明器具だと個人的には思うのです。
テーブルの大きさや配置に合わせ照明の位置や数を調整
↑ 瑞穂公園の家 louis poulsen / PH5 Classic White
分譲住宅は計画段階で住む人が決まっていません。
テーブルの大きさや配置、組み合わされる照明器具も様々です。
住んでいる間にテーブルや照明を買い替えて配置が変わる可能性だって十分に考えられます。
それらに柔軟に対応できるように、照明の取り付け位置と数をテーブルの位置に合わせて自由に調整できるようにしています。
その為に電源用のレールを天井に取り付けているのですが、これが結構目立つんです。
電源レールは天井内のボックスに埋め込み、根本を隠しています。
ペンダントライトはインテリアのフォーカルポイント(視線を集めるポイント)になりますから、すっきり納める・美しく納める事はとても重要です。
LDKのインテリアとしても大きな役割を果たすペンダントライト
↑ 注文住宅 O様邸 LE KLINT / CACHE PENDANT
ミキプランニングでは、照明器具は物件価格に含まれています。
建築と一体化している間接照明が多いから・・という理由もありますが、照明計画はそもそも作り手側が提案するべきものだと思うのです。
しかし、ダイニングルームのペンダントだけはお住まいになるお客様にご用意頂いています。
インテリアの雰囲気を大きく左右しますし、「好み」の要素が強いからです。
ペンダントライトはダイニングテーブルの上に焦点を合わせる照明器具であると同時に、LDKのインテリアとしても視線を集めるポイントとなる存在です。
インテリアに与える印象は大きく、それだけに悩みどころではありますが、新居への引越しを前にいろいろ想像しながら選ぶのも楽しいものです。
もちろん、相談を頂ければ器具のご提案も致します。
ペンダントライト選びの参考に
私、佐藤は照明、特に北欧の照明器具が大好きです。
撮影用や現場用に持ち出したり、入れ替えて模様替えをしたり・・。
そうやって照明器具がどんどん増えていきます。
照明器具を選ぶ時に回覧するサイトをご参考までにお伝えします。
日本を代表する照明器具代理店。たくさんのメーカーの照明器具を取り扱っているので、イメージの手がかりを探せます。
インテリアのセレクトショップ。定番ものだけじゃない新しい発見があります。
デンマークの照明器具メーカー。ペンダントライト「PH5」が有名ですが、他にも素敵な照明がたくさんあります。
デンマークの家具メーカー。
フィンランドの家具・照明メーカー。
デンマークの家具メーカー。
デンマークの照明器具メーカー。
イタリアの照明器具メーカー。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
最近では、分譲住宅においてもオープンキッチンの間取りが主流になりつつあるようです。
しかし、ミキプランニングでは分譲住宅にオープンキッチンを採用する事はまずありません。
それにはたくさんの理由があります。
最も大きな理由として・・・僕自身、分譲住宅に求められるのは「誰が使っても使いやすい汎用性の高い間取り」だと思っているからです。
「汎用性の高い間取りは多くの人にとって長く快適に生活できる間取りでもあり、資産価値の高い間取りでもある」・・・とも考えています。
そのような意味で、個人的には分譲住宅でオープンキッチンやアイランドキッチンを採用する事はありません。
オープンキッチンやアイランドキッチンは誰にとっても使いやすいキッチンではないからです。
キッチンは収納がたくさん必要な箇所ですが、吊戸棚が付けられず、収納に利用できる壁面も少ない。つまり、収納を確保する事が難しいキッチンです。
油や水がダイニングのほうまで飛び跳ねて、お掃除が大変なキッチンです。
キッチンは、毎日朝も昼も夜も使う場所ですが、常に片付いている状態を求められます。
常にキレイに片付けておかないと、ショールームで見たような生活感を排除したオシャレな空間をイメージしたつもりが、生活感がむしろ強調された印象の空間となってしまうでしょう。
つまり、「住まい手に求められるハードルがかなり高いキッチン」です。
「使う人に覚悟が求められるキッチン」とも言えるでしょう。
使う人に「見せる事を楽しむことができるかどうか」・・・も、問われるのではないでしょうか。インテリアが好きな人であれば、キレイに片付いたリビングやキッチンを維持する事はさほど苦にならないでしょう。しかし、そうでない人も多でしょう。
逆に、設計をする側にも「綿密な計画」が求められるのがアイランドキッチンです。
住まい手に求められるハードルは確かに高くとも、設計する側としては「最小限の労力で、最大限に片付くようになる工夫」が必要です。
しっかりと収納を確保する為に、また、生活感を極力なくし、アイランドキッチンを本来のイメージ通りのものとする為には、平面的な面積のゆとりも必要でしょう。
「なんとなくカッコいいから・・・という理由で採用する事など許されないキッチン」だと思っています。
住まわれる人が決まっている注文住宅では、住まう人の性格や物の量を踏まえ、打ち合わせを経る事でそれらのハードルを乗り超える事もできるでしょう。
しかし、それを分譲住宅で採用しようというのは・・・・つまり、「アイランドキッチンの覚悟」を不特定多数のお客様に対して一方的に求めるという事を意味する訳で、それはある意味すごい事だと思う訳です。
分譲住宅や分譲マンションの世界では、アイランドキッチンやオープンキッチンを設置し、それをキャッチコピーにしている事が多いような気がします。
不特定多数のお客様を対象にする分譲住宅なのに、何の工夫も背景もなくただ置いただけのアイランドキッチンを、お客様に覚悟を求める訳でもなく、イメージを演出する為に計画し、それを宣伝文句とする。
そのような物件を見るたびに軽薄だなぁと思うし、自分が造りたいのはこれと正反対の家なんだなと思うのです。
ミキプランニングでは、分譲住宅でキッチンを計画する時には、フルオープンにはせず必ず立ち上がりを設けるようにしています。
それにはいろいろな理由や考えがあります。
それを順番にご紹介したいと思います。
キッチンの手元には隠したい物がたくさん。
↑ 松栄小学校南の家 半独立式対面キッチン カウンターより約20センチの高さの立ち上がりを設ける事によって、キッチンの手元を隠すように。
立ち上がりを設けたい最大の理由は、キッチンの手元を隠したいから。
物が少ない人・使った物はその都度片付ける人・掃除が好きな人は問題にならない事かもしれませんが、我が家も含めてそのような人ばかりではないはずです。
僕自身は、使用頻度が高い物は取り出しやすく仕舞いやすい場所に収納する、場合によっては出しっぱなしにしておくほうが便利だし、そうしておいても乱雑さを感じさせないようにするのがベストだと考えています。
そうなると、キッチンカウンターまわりには常時置いておきたい物があるはずです。
立ち上がりを設けたほうが良いと考えているのはそのような理由からです。
それに、キッチンの使い方は人それぞれ。使用頻度が高いもの、手の届く場所に置いておきたいものも人それぞれです。
また、時と場合によって(又は使う人によって)、常にキレイに片付いているとは限りません。
キレイにする事に対して神経質にならなくても、機能を最優先した使い方をしても、、この立ち上がりがある事によって色々な人の色々な使い方を許容してくれます。
そこに生活があるのなら、生活感が出るのはあたりまえです。
生活の利便性を損なってまで生活感を無くす、見た目の良さを優先するという考え方は、少し自分の考えとは違います。
キッチンには立ち上がりを設ける事が、少なくとも分譲住宅においては普遍的で汎用性の高い、最もバランスの取れた解答なのではないかと考えています。
立ち上がりの高さは水切りカゴが隠れる高さ。
「フルオープンキッチンのジレンマ」それを感じる代表格は「水切りカゴ」です。
いろいろな人が水切りカゴを無くす為にそのかわりになる方法を試行錯誤していますが、機能性だけならやはり水切りカゴが優れています。
食洗機を使うという方法もありますが、全ての方が食洗機派とも限りません。
我が家でももちろん食洗機を使う事もありますが、多くの場合手洗いのみ、もしくは手洗いと食洗機併用です。
一般的な大きさの食洗機では、洗い物が多い時は食洗機だけではカバーできません。
少量の洗い物であれば手洗いしてしまったほうが早い。
そうなるとやっぱり水切りカゴはあったほうが良い・・少なくとも分譲住宅という不特定多数の方に対しての汎用性の高い解答としては、「水切りカゴを使用」だと、僕自身は感じています。
ミキプランニングでは「水切りカゴが隠れる高さ」を、キッチン立ち上がり寸法の基準とし、約20センチで計画する事が多いです。
立ち上がり部を利用して、収納を設けられる。
↑ 千種区南明町 佐藤自宅
恥ずかしながら我が家の写真。
背景にうっすら見えるゴム手袋。使い終わった後に濡れている物なので、これもオープンキッチンでは収納方法に困るものの1つではないでしょうか。
我が家ではスポンジホルダーにペッと引っ掛けて完了。
ピッチャーやボトルを洗う棒状のスポンジ。これもよく使うものなので、スポンジホルダーに差しっぱなし。
いずれも、立ち上がりがあるおかげでリビング側からは見えません。
本題はキッチンペーパーと台ふきん。
キッチンペーパーの使用頻度はみなさん高いはず。
使いたいと思った時に手が濡れていたり汚れている事も。
そのような時に扉や引き出しを開けて取り出して・・・なんて、多くの人はしたくないのではないでしょうか。
そうすると、すぐ手が届く場所に常に置いておきたいものです。
キッチンに立ち上がりがあると、その高さを利用して、写真にあるような金物を取り付ける事ができます。
ミキプランニングでは標準仕様として採用しているものです。
何が良いかって、まず、すぐに手が届く使いやすい場所にキッチンペーパーが常時スタンバイしている事。
次に、宙に浮いている事。キッチンペーパーは、調理中濡れている事も多いカウンターの上には一時的にでも置きたくないものです。
宙に浮いている事で、キッチンカウンターの上の場所を取らず、掃除もしやすい。
それに、トイレットペーパーのように使えるので、使い勝手が非常に良いです。
ペーパーホルダーの奥に写っているふきんかけも便利です。
ふきんを干す場所としては宙に浮いている必要がありますが、この立ち上がりと金物があるおかげで、スペースを犠牲にせず最も自然で使いやすい場所に収納する事ができています。
もちろん、ペーパーホルダーもふきんかけも、リビング側からは見えません。
写真には写っていませんが、、この立ち上がり部にはミキサーなどの調理器具を使う為の電源も設置されています。
キッチンペーパーやふきんの収納場所についても「オープンキッチンのジレンマ」ですが、電源についても苦労されている人が多いようです。
ダイニング側から使える収納棚を造作できる。
↑ 千種区南明町 佐藤自宅
キッチンに立ち上がりを設ける事で、反対側のダイニングから使える収納棚を造作できます。
我が家では、ティッシュ置き場になっています。
置いてあるのは、大人が使う普通のティッシュ、子供が使うちょっと良いテッシュ。それにウェットティッシュ(おしり拭き)です。
小さな子供がいるので、ダイニングに座ったままティッシュやおしり拭きに手が届くのが非常に便利。
このようなスペースがあると、テーブルの上がスッキリします。
このスペースには電源も設置しますので、携帯電話を充電したりもしています。
小さな子供の手が届きにくい高さに配膳カウンターを設置できる。
↑ 瑞穂公園西の家 やかんが乗っている箇所です。
よほど寸法的に余裕がない時を除き・・
キッチンの立ち上がりの上部は配膳カウンターとして、また、キッチン作業台の延長としての物の置き場所として使いやすくなるように少し広めの寸法にします。
寸法は物件によって様々ですが、写真にあるようなトレイや大きめのお皿が安定して置けるような、また、お鍋の一時的な置き場になる寸法で計画します。
このカウンターは、キッチンの天板より20センチの立ち上がりを設け、105センチの高さで計画する事が多いですが、この高さは「小さな子供の手が届きにくい高さ」になります。
お皿などの割れ物が置かれる事が多い配膳スペースとしては、これくらいの高さがあるほうが安全で安心です。
オープンキッチンをつくる場合。その実例。
↑ 注文住宅で造作したオーダーキッチン 天井についているのは「うんてい」です。
注文住宅でオープンキッチンを提案する場合には、大型深形シンクで中に水切りカゴ機能をインストールできるもの。もしくは、大容量の食器洗浄乾燥機の採用をオススメしています。
こちらのお家では、大容量の食器洗浄乾燥機を採用しました。
アイランド型ですので対面部分は意匠性を重視しています。
動線を最小限にする為に、対面部には洗い物専用のシンクを設置、水栓金物はどこから見ても美しく存在感があるドイツのグローエ社のものを採用。
ダブルシンク仕様なので、背面部のシンクは調理専用です。
濡れた物の対面部と背面部の横断がなくなるので床に水滴が落ちる事を防ぐ事ができます。
また、複数の人でキッチンを使う時にはダブルシンクがさらに活きてくるでしょう。
ダイニングテーブルはキッチンと一体の造りつけ。足の存在感を少なくする為に持ち出し構造にしています。
角度によっては、天板が浮いているように見えるキレイな納まりですが、椅子に座っている時に足元が窮屈にならないという良さもあります。
テーブルの上には分譲住宅でも採用している照明BOXを造作。
照明器具も雰囲気に合うものをいくつかご提案しながら選びました。
天井にはテーブルと同じオーク材を使用し、建築とキッチンの一体感を出しています。
背面部分にはしっかりと収納を設ける事。また、リビングから見えづらい場所にパントリーを設ける事は必ずご提案します。
こちらのお家もウォークイン型のパントリーをキッチン脇につくり、その中に雑多なものや冷蔵庫・オーブンレンジなどの家電製品を収納できるようにしました。
そのような仕分けを行う事でスッキリ整った印象のキッチンを維持しやすいようにしています。
キッチンペーパーホルダーは吊り戸棚の内部に造り、すぐ手が届く場所にあり、かつ、見栄えを損なわないようにしています。
油はねを最小限にするために、ガスコンロは背面の壁際に設置し、調理用シンクをその脇に。
タイルはお手入れがしやすい大きめのものを採用し、目地はメンテナンス性の高いものを選択しました。
写真ではわかりづらいですが、タイルは表面がわずかに波打った表情のあるものを使用しています。
背面の吊り戸棚内部に作業等となる照明を納めており、その光がタイルに当たる事によって、タイルの表情が程よく浮き出るようにしています。
天井の線状の照明器具がメインの明かりですが、存在感を最小にするため、小型の器具を天井のスリットに埋めこんで施工しています。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
↑ 千種区南明町 佐藤自宅 玄関に物干し金物を設置するのは賛否両論あると思います(笑)我が家の場合、1階に通常配置される寝室を僕のオフィスとして使っている都合上こうなりました。お洗濯物がここに掛かっているのは基本的には夜だけですから、そんなに気になる事はありません。
まず、洗濯物干しの理想は、洗濯機を置く階に洗濯物を干すことができるスペースを造れる事です。
ミキプランニングが造ることが多い旧市街地の3階建ての住宅の場合、ほとんどの場合が1階に洗濯機を置く計画となります。
という事は、お洗濯物を干す場所としては1階が理想なのですが、1階にお洗濯物干し場を設ける事ができない場合もあるのです。
1階にお洗濯物干し場を設ける事ができない場合、2階のバルコニーをお洗濯物干し場とする事になります。
たくさんのお洗濯物を効率的に乾かしたいという場合には、2階のバルコニーで干すのが良いですが、生活の中では少しだけお洗濯をするという事もあるでしょう。
それに、1階の寝室に収納するものだけは、2階のバルコニーではなく、1階の室内洗濯物干し金物を使って干すという事も考えられます。そのほうが動線が短縮できます。
1階にお洗濯物干し場を計画できた場合でも、下着類や花粉の時期など、外に干したくない衣類や時期というのもあるでしょう。
そこで、1階に室内用の洗濯物干し金物を設置しています。
↑この金物が2つ天井に取り付けられます。使わない時は天井の中にフックが収納され、出っ張りがなくスマートな納まりです。
室内用洗濯物干し金物はプランによって2種類のものを使い分けています。
我が家で使っているのは、ワイヤーを引き出して固定するタイプ。
上の写真は天井のフックにバーをひっかけて、ポールを渡すタイプです。
渡すポールは、お風呂にある浴室暖房乾燥機用のポールが最適です。
下着類だけなら、ポールを渡さなくてもピンチハンガーを1つのバーにぶら下げるだけという簡易的な使い方もできます。
※物件によって、特に1階にお洗濯物を難なく干せる2階建の物件には採用しない事もあります。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
玄関まわりの収納をとにかく充実させたい。
・・というのは、別の記事でも何度も書いている事です。
そのような理由で玄関まわりに納戸を計画する事が多いのですが、シューズインクロークのようなものを計画する事はまずありません。
靴は頻繁に出し入れをするものですから、動線的に使いやすい場所にあるべきだと考えています。
毎日靴を履いて外に出るたびにスリッパを履いて、土間にある納戸の扉を開け、中の靴を取り出し、また扉を閉める。
それはちょっと面倒だと思いますし、収納されない靴が玄関土間に放置される状態になりそうな気がします。
ですので、納戸は多目的な収納として(もちろん靴も収納できる)計画し、靴は靴で専用の収納を必ず設けるようにしています。
↑ 千種区南明町 佐藤自宅 玄関の靴収納の様子 ウッドデッキ造作中 窓にカーテンのサンプル多数貼りついてます。
靴の収納は、必ず床から天井までとします。
天板がディスプレイのスペースにもなる腰高の靴収納に魅力を感じる事もありますが、自分の考え方では玄関はとにかく収納量の確保優先です。
家族が増えれば靴が増えます。家族が成長すればもっと靴が増えます。
それに、靴収納の中に収納するものは靴だけとは限りません。
玄関まわりに置いておきたいものをBOXやカゴにまとめて、奥行き30センチの収納として活用したってOKな訳です。
折り畳み傘なら靴収納の中に収納できてしまいます。
靴みがき用品の一式や梱包用のテープ類やカッターナイフもこの位置にあると便利です。
この写真は我が家ですが、棚板を少し増設して現在11枚です。
我が家の靴収納の横幅だと、棚板1枚あたり5足から6足の靴を収納する事ができます。
11枚の棚板ですから、現在の上限は66足。
あと3段くらいは増設できる余地がありますから、80足くらいまでは収納できそうです。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展