2018年08月04日
瑞穂公園の家
「瑞穂公園の家」折り込み広告をご覧になられたお客様へ。

 

キプランニングでは、年間にご提供できる棟数はそんなに多くありません。

 

多くても5棟前後です。

 

しかし、その棟数には大きな意味があります。

 

■まず、自分自身が本当に良いと思える物件だけを厳選して仕入れられる棟数・・・という意味です。

 

良い土地・希少な土地は当たり前のように数が少ないです。

 

不動産業に15年間関わってきたプロとして・・・

 

・長い目で見ても資産価値の下落リスクが少ない立地条件の土地。

 

・良好な住環境が実現できる間取りのお家が建てられる土地(間口・形・向き)。

 

・住環境が変化してしまうリスクが少ない土地。

 

・無駄が少なく、隅々まで活用できる面積の土地。

 

・・・を厳選してお届けしています。

 

規模が大きく、何十棟・何百棟分の土地を仕入れないといけない体制の会社では、どうしても土地の仕入れに妥協が生じます。

 

良い土地だけを選んで仕入れていたのでは、何百棟分の土地を確保する事は難しいからです。

 

年間5棟くらいの数であれば、仕入れをかなり厳選する事ができます。

 

事実、年に何百という数の物件情報に接しますが、本当に良いと思える物件の数はせいぜいそれくらいなのです。

 

 

■次に、1邸1邸の計画に細部までしっかりと時間を掛けられる棟数・・・という意味。

 

年間5棟くらいの数であれば、1邸1邸にしっかり時間を掛けて計画を練る事ができます。

 

規模が大きく、年に何十棟・何百棟も着工しないといけない体制の会社では、どうしても流れ作業的にプランを決める事となり、細部まで計画を練る事が難しくなります。

 

 

土地の選定と仕入れ・プランの企画・お客様へのご説明・販売させて頂くまでを自分ですべて一貫できる棟数・・・という意味。

 

良い土地とは何か?良い間取りとは何か?良い品質の家とは何か?

 

自分なりにそれぞれの理想を持っています。

 

これは個人的な性格によるものかもしれませんが、それらの理想を結び付けひとつの形にするという作業には、分業という方法では難しいと思っています。

 

また、どんな動機や考えに基づき、どのようにして造られた物件なのか、それを実際に住んで頂くお客さまに理解して頂く事がとても大切だと私は思っています。

 

関連記事:私が物件づくりで大切にしている事&解説記事を書く理由。

 

その為には、やはり造った本人である私自身が直接住んで下さるお客さまに物件のご説明をする・・・個人的にはこの事がかなり重要だと思っています。

 

そして、その体制が実現できる棟数が、年間5棟くらいの棟数・・なのです。

 

取り扱う物件数は少ないですが、そのかわり取り扱う物件は自分自身が本当に良いと思える厳選した土地ばかりです。

 

また、ひとつひとつ細部まで時間を掛けて計画した住宅です。

 

その事をお伝えしたくて作成したチラシなのですが・・・ 

 

 

回作成したチラシも我ながら文章が多く理屈っぽいチラシです(笑)・・

 

それでもお伝えしたい事のほんの一部しか、広告紙面上ではお伝えすることができません。

 

ここでは、広告ではお伝えしきれなかった紙面トップ写真にある14の工夫について、より掘り下げてお知らせしたいと思います。

 

 

1、リビング学習ができるライブラリースペース

 

広告紙面でも言及していますが、キッチンやリビングから程よい距離感があり「監視されている感」が出すぎてしまわない位置&テレビに背を向ける位置に配置出来たのはとても良かったと思っています。

 

足がなく、横幅めいっぱいに広くデスクを活用できるのは造り付けならでは。

 

デスク上の消しゴムやペンなどの小さな物が机の奥に落ちてしまう事もありません。

 

機能性と意匠性(見た目の良さ)を同時に実現できるという点が造り付けの最大の利点。

 

その事には大きな可能性を感じており、これから力を入れていきたい分野です。

 

※このスペースをPC置き場として使われたい方は、おっしゃって頂ければ配線用の穴開けをします。

 

 

2、空間を余す事無く活用できる専用本棚

 

空中のスペースを無駄なくスマートに収納として活用するという事は、前々から課題として考えています。

 

既に、冷蔵庫や洗濯機の上のスペースを無駄なく見た目良く収納スペースに活用できる方法は現場に取り入れていますし、ウォークインクローゼットの収納量を増やす上下二段収納も同じ考え方です。

 

空中スペースを活用した専用本棚も、機能性と意匠性を両立しており造り付けならでは。

 

 

3、デスクの上を広く使える棚下照明

 

2人掛けのスペースにスタンド式の照明を置くとしたら2人分・・。

 

これは結構なスペースになります。

 

その分、活用できるデスクスペースが狭くなる訳です。

 

しかし、あらかじめ棚下に照明を造り付けておく事によって、デスクを広く使えるようになります。

 

そして、隅々まで明るく影ができにくい。デスクに求められるあかりとしてより上質な環境を実現できます。

 

さらに、照明器具がほとんど目立たず、意匠性の高さも実現できています。

 

 

4、小物が置ける窓台高さ

 

勉強や作業をしている時に視界の中にあって欲しいもの・・・。それは時計です。

 

顔を上げて自然と視界に入る場所に時計が置けるスペースがあったら良いなと思い、窓の高さを調整しました。

 

もちろん、ペン立てや文具類を置くスペースとして活用しても良いと思います。

 

 

5、小さなお子様の手が届きにくいディスプレイカウンター

 

リビングの中に花や絵・写真を飾れるスペースがあるかどうか。

 

個人的にその違いは大きいと思います。

 

そのような場所は必ず設けるようにしていますが、お子様の手が簡単に届かない高さにあればなお安心です。

 

このカウンターは105センチの高さに設定されており、歩き始めの小さなお子様の手が届きにくい高さに設定されています。

 

 

6、寸法を突き詰める事で生まれる収納

 

リビングに必要な寸法・ダイニングに必要な寸法・・人が通るために必要な寸法・・・それらを吟味して空間を詰めていくと、機能性を犠牲にせず別の用途に割り振れるスペースが現れる事があります。

 

この収納やライブラリースペースはまさにそのようにして生まれた空間です。

 

そのようにして生まれた収納スペースは「瑞穂公園の家」の中には他にもあります。

 

寸法を突き詰めて検討すれば、同じ広さの空間でも機能性や使い勝手を犠牲にせず、より多くの機能を持たせる事ができるのです。

 

 

7、モノが片付けやすいオープン棚

 

読みかけの本・郵便物の束・はさみやのりなどの文房具・テレビやエアコンのリモコン・眼鏡・ボックスティッシュ・ipadなどのタブレット・・・

 

日常生活の中で使う細々とした物は、たいてい身近で置きやすいリビングやダイニングのテーブルの上に集まります。

 

片付けのしやすいお部屋をつくる為には、そのような日用品の置き場所をつくる必要があります。

 

そのような使用頻度の高い日用品は扉付きのスペースに収納するには不向きです。使った場所に戻らなくなります。

 

それらの置き場として造られているのが、このオープン棚です。

 

もちろん、日用品置き場でこのスペースがすべて埋まるという事はありません。

 

なので、ある程度の奥行きを確保する事で汎用性を持たせています。

 

本棚・カゴやボックスを活用した収納(例えばおもちゃ類)としても活用できるようにしています。

 

また、ソースやしょうゆ・塩コショウなどの調味料・ジャムやハチミツなどの朝食セットなどは、テーブルの上に置きっぱなしにしたくはありませんが、テーブルから遠い場所に保管していても不便です。

 

個人的には、取っ手付きのトレイの上にまとめ、テーブルと収納棚を行き来できるようにすれば便利かなと思っています。

 

 

8、オープン棚の中に設置したコンセント

 

オープン棚の一部にはコンセントが設置されています。

 

小型のトースター等の調理家電置き場・電子機器の充電スペース等としても活用できます。

 

 

9、テーブルの大きさや配置に合わせて位置を調整できるペンダントライトレール

 

ダイニングテーブルにはペンダントライトがやっぱりオススメです。

 

空間を均一に照らすシーリングライトとは違い、テーブルの上を照らすという明確な目的を持って設置されるペンダントライト。テーブルの上に並んだ食事を引き立たせてくれるでしょう。

 

しかし、ペンダントライトはテーブルのサイズや配置によって、最適な位置が変わります。

 

また、写真にあるような1灯だけのタイプもあれば、2灯・3灯というタイプもあり、採用する照明によっても設置位置が変わるのです。

 

ミキプランニングの物件では、テーブルの大きさや配置・照明の種類や数によって最適な位置に照明を取り付けられるように計画されています。

 

天井にくぼみを設けてその奥にレールを設置している為、見た目的にもスッキリ納まるように工夫されています。

 

 

10、カーテンレールを隠すカーテンボックス

 

カーテンを開けている時、カーテンレールが隠れれば空間をよりスッキリと見せられます。

 

カーテンを畳んだ時に窓に干渉しないよう、窓よりも少し大きめに設計されています。

 

 

11、向きを変えらえる照明

 

カウンターの上に飾ったお花を照らす・・・壁に掛けた絵を照らす・・・など、ディスプレイや使い方にあわせ、照明の向きが変えられるようにしています。

 

また、リビングのダウンライトにも同じものを採用しています。ソファやテーブルの配置にあわせ、照明の向き・光の位置を調整する事ができるように計画しています。

 

 

12、奥行きを確保し、キッチンの手元を隠す高さの配膳カウンター

 

配膳カウンターとして安全に機能するように、十分な奥行き寸法を確保しています。

 

また、整頓された状態を維持するのが難しいのがキッチン。

 

リビング・ダイニング側からは手元が見えないようにカウンター高さを設定しています。 

 

 

13、キズの付きにくいフローリング

 

小さなお子様やペットがいるご家庭では、使用している建材のキズに対する耐性はとても大事な要素だと思います。

 

ミキプランニングの家では、キズや色あせ・ひび割れなどに強いフローリングを採用しています。

 

自宅・事務所でも同じフローリングを採用して6年経過しておりますが、想像以上にキレイです!

 

ただし、角が立ったものを落とした時にはキズ(凹み)がつきますので、その点はご注意下さい。

 

面倒なワックス掛けをしなくても(むしろ、ワックスは禁止)拭き掃除だけでキレイな状態が維持できるのもポイントです。

 

 

14、キズの付きにくいクロス

 

クロスは床よりもキズが付きやすいのですが、簡単に張り替えられる事が救いでもあります。

 

しかし、ミキプランニングではクロスにもキズに強い商品を採用しておりますので、キレイな状態を長く維持できると思います。

 

以上、長~い文章の記事でした(笑)

 

最後まで読んでくれた方、居たらそう言ってもらえれば喜びます(笑)

 

ここで挙げた14の項目は、紙面の写真に写っている範囲内だけのものです。

 

その他にも多くのこだわりや工夫がありますので、それは現地をご内覧して頂いてご確認して頂ければと思っています。

 

株式会社ミキプランニング

代表取締役 佐藤 幹展

 

2018年07月29日
相生山駅東の家
「相生山駅東の家」施工検査の様子&ミキプランニングの品質に対する考え方

 

宅の品質とは何か?それには、いろいろな考え方があると思います。

 

ミキプランニングでは、「住宅の品質」とは「施工の品質」だと考えています。

 

世の中には多くの工法や材料が存在します。何を選択するのか、そこには絶対的な正解や間違いがある訳ではなく、あるのは目的と価値観の違いだと思っています。

 

〇〇工法だから地震に強くて安心です!とか、こんな材料を採用しているので高性能な家です!

 

・・・という表現は、昔から本当によく目にします。

 

それらは完全に間違っている訳ではありませんが、住宅の品質はそんな単純に語れるものでもないと思っています。

 

根底にある肝心な要素「施工の精度」について語られる事がなければ、それはただの机上の空論だと思うのです。

 

どんな工法を採用しても、どんなすばらしい材料を採用しても、施工の品質が悪ければ良い品質の家とは言えません。

 

施工の品質を高める為、ミキプランニングでは外部の施工検査専門会社に依頼をして、すべての物件に対して着工から完成まで全6回の施工検査を行っています。

 

もちろん、それらの検査のデータはすべて写真と共に記録に残しています。完成内覧会では、皆様にご覧頂けるようにご用意致します。

 

まもなく完成する「相生山駅東の家」。

 

今回は、着工から現在まで、施工検査に立ち会った時の写真・現場で撮影した写真を中心にお届けしようと思います。

 

 

工前の現地の様子

 

↑ 地下鉄駅より6分という利便性の高い立地である事はもちろんですが、陽当たりの良いお家が建てられる間口の広い地形もこの土地を購入した大きな理由です。

 

 

礎着工間もない現地 

↑ 鉄筋を組む前の現地の様子。地盤調査の結果、強度は良好で地盤改良は不要でした。完成内覧会では地盤調査報告書をご覧頂けるように現地にご用意しております。

 

 

礎配筋検査の様子

↑ 人通口という点検の時に人が通る箇所の補強について、検査をしています。

 

↑ 検査には、工務店さんの監督さんは必ず立ち会います。私も検査の日は立会うようにしています。

 

↑ 鉄筋の間隔を検査しています。

 

 

摘事項

基礎の配筋検査は、義務検査の対象でもあります。

 

なので、ミキプランニングの物件では、基礎配筋は義務と任意で2社の検査が入ります。

 

しかし、義務の検査は15分ほどで終わってしまう本当に簡単な検査です。

 

見ているのは全体のうちほんの一部分に過ぎません。

 

個人的には、まったく不十分な検査内容だと思っています。

 

事実、義務の検査では指摘を受けず、任意の検査では指摘を受ける・・・という事は良くある事です。

 

 

結局、ひとつひとつの作業・工程の品質を高める為には、「そのひとつひとつを徹底的に検査をする」しかありません。

 

なぜなら、住宅は他の商品とは違い、均一な作業を繰り返すロボットや機械が造る訳ではないからです。

 

住宅は経験も年齢も違う様々な職人さん達が手作業で造り上げるものですから、「忘れ」や「認識の違い」などが起こらないという前提で家づくりを進めることはできません

 

人間の手によって造られる商品だからこそ現場での徹底した施工検査が必要だし、検査を徹底する事でしか住宅の品質を向上させる事はできないというのが、私の品質に対する基本的な考え方です。

 

↑ 3重に結束された箇所について、コンクリートが隅々まで行き渡るように、鉄筋と鉄筋の間隔を空けるようにしてくださいという指摘内容です。

 

↑ 結束は2重までとし、その他の鉄筋は間隔を広げて隙間をつくるように改善されました。

 

最終的に出来上がる検査報告書には、「指摘を受けた理由と改善前の写真」と「改善後の写真」を記録として残します。

 

↑ 鉄筋の浮き寸法を検査しています。寸法が不足している箇所は、スペーサーを追加して一定の寸法以上となるようにします。コンクリートの寿命を左右する大事な工程です。

 

 

造を組み立てる工程です。

↑ この写真はA邸のもの。B邸は別の日に行います。

 

 

水の検査

 

木造住宅の耐久性を考える時に、木材を濡らさない事・いかに木材の乾燥状態を保つか・・という事は非常に大切です。

 

木材の腐食やシロアリの被害は構造体が濡れる事から始まるからです。

 

当然、防水工事の精度が低いと外部から雨水が侵入し、構造を濡らします。

 

なので、防水工事というのは品質を考える上で非常に重要な工程なのです。

 

しかし、残念ながら今の制度では「防水」の工程は検査が義務付けられておりません。

 

昔は義務だったのです。ただ、基礎の義務検査と同じく、そんなに細かい検査ではありませんでしたが・・。

 

住宅は、人の手でひとつひとつの手作業を積み重ねて造られている商品です。

 

防水検査にしても「一部分だけを検査して終わり=ほかの箇所もOKだろう」ではあまり意味がなく、時間をかけて広い範囲をちゃんと検査しなければ意味がありません。

 

 ↑ A邸の屋根防水です。防水シート同士が重なる箇所は重点的に検査します。

 

↑ A邸の外壁防水

 

このようなシンプルな箇所は懸念は少ないのですが・・・

 

↑ B邸のバルコニー壁の防水

 

大切なのはこのような箇所です。検査員さんもこのような箇所を重点的に検査します。

 

一体成型の防水部材を使用し、防水性能を高めています。

 

それでも、テープの圧着が不足して浮きが生じていないか・・・適切な幅のテープが使用されているか・・・など、重要な点はたくさんあります。

 

 

根が完成しました。

↑ これはA邸の屋根ですね!

 

設計段階より、雨仕舞を考えできるだけシンプルに屋根を掛けるように心掛けています。

 

南垂れの片流れなので、太陽光発電パネルを載せても効率が良さそうです!

 

 

工工事が始まる前の現場での打ち合わせ風景

↑ 細かい造作図面や電気図面は私自身が引いているので、大工さんからの質疑を受けたり、細かい納まりでこだわりたい箇所を伝えたり・・・この打ち合わせには必ず私自身も参加するようにしています。 

 

 

邸の小屋裏収納

↑ 約7.6帖の収納スペースの存在はかなり大きいです!

 

 

造金物の検査

 

構造金物の取り付けが完了した頃、金物の検査が行われます。

 

この工程は義務の検査の対象にもなっているので、義務検査と任意検査の2社の検査員さんが現場を検査します。

 

構造金物検査でもやはり、義務の検査はすぐに終わってしまいます。

 

この日の検査時間は、義務の検査はおよそ15分・任意の検査はおよそ120分でした。

 

それだけ、見る範囲や細かさが違うのです。

 

そして、構造金物の取り付けひとつをとってみても、その施工の違いによって性能は大きく変わるのです。

 

詳しくは、別の記事にまとめていますので、もしお時間がございましたらご覧下さい。

 

↑ A邸の寝室です。南側に大きなサッシが取り付けられており明るい寝室。明るい寝室は朝が気持ちよく迎えられます。

 

↑ 床の構造用合板の釘の間隔が広い箇所があったので、釘を打ち増しするように指示を受けました。義務検査員さんからはこのような指摘は受けません。

 

 

邸の建て方の様子

↑ 朝の8時頃。職人さん達とクレーンのスタンバイが完了し、建て方が始まるところです。

 

B邸の建て方の様子はタイムラプス動画で記録していますので、もしお時間がございましたらご覧ください。 

 

 

熱材施工の工程も検査が義務付けられていませんが、とてもとても大切な工程です。

 

 

上の資料のように、同じ断熱材を使用していても施工の状態によって断熱効果は最大半分になってしまうと言われています。

 

グラスウールであれば、断熱材のグレードを1つ上げる事によって約10%断熱性能が上がります。

 

つまり、断熱材のグレードの違いによる断熱性能の違いは、施工精度の違いによって簡単に覆ってしまうのです。

 

そう考えると・・・

 

性能の高い断熱材を採用しています!

断熱性能の高い家です!!

 

・・・と、簡単に言えない事がわかります。

 

 

省エネ等級についても同じ事が言えます。

 

この等級制度というのは施工の精度を現場で検査する訳ではありません。仕様の差によって等級が付与される仕組みなのです。

 

つまり、現場で検査されるのは「申請通りの断熱材をちゃんと使用しているのか?」であって、「施工の精度」ではないのです。

 

指定の断熱材を使用してさえいれば、いくら精度が低い施工でも等級は取得できてしまいます。

 

省エネ等級〇等級を取得しています!

断熱性能が高い家です!!

 

・・・とも、簡単に言えない事がわかります。

 

何事にも根底にあるべきは「しっかりとした施工」なのです。

 

 ↑ A邸の現地写真

 

断熱材の施工には、もうひとつ重要なポイントがあります。それは、表面のビニール=防湿フィルムをしっかりと隙間なく施工する事です。

 

特に上の写真のように、断熱材を現場でカットする必要がある箇所が重要です。

 

カットした箇所は防湿フィルムの隙間ができやすく、室内の湿度が高く暖かい空気がその隙間から壁の中に侵入し、結露を起こしやすくなるからです。

 

そのような箇所に隙間を塞ぐためテープで処理をします。

 

結露は構造を濡らす原因となり、劣化の原因となります。

 

「防水」の項目でもお伝えしましたが、木造住宅の耐久性を考える時に、木材を濡らさない事・いかに木材の乾燥状態を保つか・・という事は非常に大切です。

  

なので、断熱工事も品質を考える上で非常に重要な工程なのです。

 

にも関わらず、「防水」も「断熱」も義務検査の対象ではありません。

 

個人的には、「防水」や「断熱」の検査をせずに木造住宅の品質を語ることはできないと思うのです。

 

↑  コンセントやスイッチがある箇所は、そのまわりの防湿フィルムはカットされます。

 

なので、避けられない箇所もありますが、電気図面を引く時には極力外気に接する壁面にスイッチやコンセントを配置しないように気を付けています。

 

また、外壁を貫通する給気口も極力設けず、給気機能付きのサッシを採用しています。

 

↑ コンセントのまわりをテープで塞ぎ、気密処理をしています。

 

 

工工事の真っ最中

↑ A邸の吹き抜けの木貼り天井と照明の組み合わせは完成が楽しみな箇所のうちのひとつです。

 

この吹き抜けまわりの空間の詳細は下記の記事にて詳しく触れていますので、お時間がありましたらご覧下さい。

A邸の吹き抜け空間を含めた詳細計画について。

 

↑ B邸は、南側に間口が広い明るいワイドスパンリビングが特徴です。 採光窓が2枚設置できています。

 

↑ 木貼り天井が仕上がったA邸リビング。

 

もう間もなく、現地の完成写真と内覧会スケジュールをお伝えできると思います。

 

しばらくお待ちください。

 

株式会社ミキプランニング

代表取締役 佐藤 幹展

 

2018年07月12日
瑞穂公園の家
「瑞穂公園の家」再販売のお知らせ

 

穂公園の家 完成内覧会では、多くのお客様にご内覧頂きまして、ありがとうございました。

 

「瑞穂公園の家」は、ホームページ上でも「ご成約済」とさせて頂いておりましたが、この度、ご購入を予定されておりましたお客様の資金的な都合にて、ご契約がキャンセルとなりました。

 

つきましては、「瑞穂公園の家」の内覧会を再度開催することとなりました。

 

週末はご内覧を受付致します。※週末のご都合が悪いお客様は平日でも構いません。

 

なお「瑞穂公園の家」は、お車を3台おとめ頂く事もできるので、ご購入いただいたお客様とお打ち合わせの上外構工事に着手しようと考えておりましたが、7月末~8月初旬を目途に工事に着手しようと考えています。

 

つきまして、7月末までの期間限定で、外構オプションサービスのキャンペーンを行います。

 

せっかくなので、住んで頂ける方にとってお好みのお庭・素敵なお庭になるように打ち合わせをしてから工事に着手したいと思っています。

 

キャンペーンの詳しい内容は現地にてお聞き下さい!

 

 

■7月14日(土)・15日(日)瑞穂公園の家 完成内覧会

 

〇開催時刻:10:00~18:00

 

※ご内覧ご希望のお客様は、事前にお電話もしくはメール(sato@mikiplanning.com)、お問い合わせフォームにて事前にご予約下さい。

 

 

〇現地地図

〇お車でお越しのお客様へ

現地は外構工事が未着手の状態ではございますが、お車をおとめ頂く事は可能です。直接現地までお越し下さい。

 

 

申込み受付について

  

■お申込み受付の方法

先着順で受付致します。

 

■お申込み場所 

「瑞穂公園の家」現地にて

 

■お申込みに必要なお持物

1、 お申込み者様の運転免許証(ご夫婦共にお持ち下さい)

2、 お申込み者様の健康保険証(ご夫婦共にお持ち下さい)

3、 お申込み者様の直近の源泉徴収票(奥様に所得がある場合、ご夫婦共にお持ちください)

4、 お申込み預かり金5万円 ※ご契約される場合もされない場合も返金します。

5、 お申込み預かり金の返金の際の口座番号がわかるもの

6、 認印(ご夫婦共にお持ちください)

※現在の持家を売却して、新居をご購入予定のお客様は、売り物件の査定書・物件概要のわかるものをお持ち下さい。

※自営業・会社役員の方は、あらかじめご相談下さい

※資金計画または、買い替えの状況(進捗・スケジュール・物件の概要・販売価格設定・販売計画・資金計画)によっては、お申込みの受付ができないこともございます。お早目にご相談下さい。

 

株式会社ミキプランニング

代表取締役 佐藤 幹展

 

2018年06月27日
相生山駅東の家
「相生山駅東の家」内装コーディネートをご紹介します。

 

生山駅東の家、クロスを決定しましたので、内装コーディネートを過去の施工事例写真と共にご紹介します。

↑ 当社施工事例写真:クロスとフローリングの組み合わせ。それと、A邸の寝室に設置されている書斎スペースのイメージはこの写真ととても近いと思います。

 

A邸・B邸共に、内装コーディネートはこちらの通りです。

 

フローリングの色・クロスの選択はこの写真とまったく同じです。

 

全体的にグレーベースのインテリアですが、クロスの選択において特に注意したのは色のトーンです。

 

最も広い面積を占める「壁のクロス」の選択はインテリアの印象を大きく左右します。

 

その「壁のベースクロス」を決定するにあたって考えた具体的なイメージは・・・

 

グレーベースの雰囲気を感じさせつつ、暗い印象には決してせず、落ち着きのある雰囲気にしたい。

 

それらをすべて満たすトーンのクロスはどれか・・・

 

クロスはサンプルと仕上げのイメージがすごく違うので、ベストなものを見つけるまでに今まで多くの試行錯誤を繰り返しました。

 

グレートーンなので、彩度の選択は難しくありませんが、しかし、ぱっと見グレーに見えるクロスでも良く見ると微妙に他の色が入っていたり・・・

 

最も難しいのは明度・濃淡のバランスです。暗い印象になってしまうのは最悪です。でも、グレーベースの雰囲気はしっかりと残したい・・。

 

壁のクロスは近くでよく見てみると結構グレーの色が入っています。

 

しかし、貼っている面積が広いこと、また、お部屋が明るいので、決して暗い印象にはなっていません。

 

また、天井にはより白いクロスを選択する事で、グレーベースでもより明るく、さわやかな雰囲気に寄っています。

 

そして、ところどころに採用している壁のアクセントクロスでは、まわりのクロスとの明度のコントラストを特に気を付けて選択しています。

 

コントラストが強すぎるアクセントクロスは、どことなく下品な雰囲気を感じてしまうのは自分だけでしょうか?

 

しかし、コントラストが少なすぎても、アクセントとしての印象に欠けてしまいます。

 

ひとまず、自分の理想に近いクロスを見つけましたので、最近の物件ではほぼ同じクロスを採用しています。

 

また、「キズに強い」という機能性クロスである事もポイントです。小さなお子様がいるご家庭では、嬉しい機能だと思います。

 

 

空間や壁の広さが小さい子供部屋については、LDKと同じコーディネートにすると若干暗い印象が強くなるので、少し異なるコーディネートです。

 

使用しているクロスは同じなのですが、面積の多い壁クロスにより白いクロスを採用してより明るく爽やかな印象を強くし、天井にグレートーンのクロスを採用して落ち着きを付け加えています。

 

壁クロスにより白いものを使用しているので、アクセントクロスはLDKで使用しているものよりも明るいグレーでコーディネートしています。

 

この組み合わせは施工写真が無いので、完成内覧会でご確認下さい。

 

 

↑ 当社施工事例写真:B邸の寝室に造りつけられている本棚のイメージ。本棚の段数・横幅・クロスのコーディネートもこの写真とほぼ同じです。

 

「造りつけ」というのが、家づくりをしていて最近力を入れているテーマです。

 

間取りを計画している時、各スペースに必要かつ過不足の無い寸法を突き詰めていくと、余白のような空間が生まれる事があります。

 

その空間を活用すれば、同じ面積のお家でもより多くの事が実現できます。

 

その空間をどう活用するのか・・。そう考えた時に、もっとも威力を発揮するのが「造り付け」です。

 

他の箇所で使用しているものと同じ材料を使いますので、インテリアは当たり前に調和します。

 

また、出っ張りがなく壁の中にすっぽり納まっているのも、造り付けならではです。

 

何よりも、置き家具と違い余白のスペースに寸法をきっちり合わせられるので、空間の隅々まで活用する事ができます。

 

 

余談ですが、間取りに対しても同じ事を考えて造っています。

 

同じ30坪の家なら、出来ている事が多いほうが良いですし、出来ている事が同じなら床面積が少ない家のほうが良いですよね?

 

土地の広さにも同じ事が言えますが、床面積が無駄に大きくても予算・価格が無駄に上がるだけなのです。

 

限られた床面積の中で、廊下はできるだけ少なく。居室をより広く。収納をより多く。

 

その中で、各部屋の寸法を突き詰め、余白のスペースに造り付けで色々な機能を付加していけば、予算にもスペースにも無駄がなく、価値や機能が凝縮されたお家を造る事ができるのではないかと思っています。

 

↑ 当社施工事例写真:B邸のダイニングまわりのイメージ

 

キッチンとダイニングの位置関係、ダイニングテーブル脇の造り付けのカウンターとカウンター上の間接照明等、B邸のダイニングまわりとほぼ同一の造りです。

 

テーブルの大きさ・配置に関わらず、テーブルの適切な位置にペンダントライトが設置できるように計画されているテーブル上の照明ボックスについても、同一です。

 

しかし、突き当りの壁面のアクセントクロスはグレーベースのものを使用します。

 

 

間取り図に配置しているのは、横幅2mのかなり大型のダイニングテーブルです。

 

カウンターがない場合、2mの大きなテーブルを配置した時でも、ダイニングスペースに活用できない余白のスペースが残ります。

 

その余白の寸法を活用する為にカウンターを設置しています。

 

何もなく余白が残るダイニングスペースに比べ、カウンターがテーブルの近くにある事で、テーブルをすっきりかつ機能的に活用できるようになります。

 

↑ 当社施工事例:A邸のダイニング吹抜に施工される木張り天井

 

以前にもご紹介しましたが、A邸の吹抜天井は木張りです。無垢のオーク(突板)材を使用していますので、とても質感が高いです。

 

天井を照らすアッパーライトを3つ吹き抜けに設置していますので、夜の雰囲気もとても良いと思います。

 

以上、内装コーディネートのご紹介でした!

 

株式会社ミキプランニング

代表取締役 佐藤 幹展 

 

2018年06月26日
相生山駅東の家
「相生山駅東の家」現地の工事進捗状況をご報告します。

 

生山駅東の家 現地の工事進捗状況のご報告。

↑ A邸:6月26日現在の様子

 

ダイニングルームにカウンターが取り付けられていました!

 

カウンターの横にこれより壁が造られます。

 

この壁は棚板を支える役割はもちろん、その他にもいろいろな役割があります。

 

まず、配線でごちゃごちゃするテレビの裏側を見えづらくする為。

 

もうひとつは、天井に間接照明用の照明ボックスを造作する為です。

 

カウンターの高さはいつも通り・・ダイニングテーブルを置いた時、テーブルと同じくらいの高さになるように床から72cmの高さ。

 

ティッシュボックス・郵便物の一時保管・ジャムやはちみつ・調味料セット・ランチョンマット・・・

 

これらの物をカウンターに置けば、テーブル上はいつもスッキリ片付きます。

 

↑ B邸:6月26日現在の様子。

 

A邸は吹抜からの採光が特徴的ですが、B邸はなんといっても南側に間口が広いワイドスパンのリビング形状が魅力!

 

ワイドスパンである事によって、南側に採光窓を2枚設置する事ができていますので、明るいです。

 

そして、リビングにこれだけの間口を確保する事はけっこう難しく、希少な間取りと言えます。

 

しかも、相生山駅東の家は2階にリビングが設置されていますので、将来にわたる陽当たりの良さという観点でもより有利な条件です♪

 

もちろん、A邸に造りつけられているダイニングテーブル脇のカウンターはB邸にも設置されます!

 

あと、南間口が広いという事は、バルコニーの横幅も広いという事。

 

バルコニーの横幅が広いと、洗濯物が一気に干せるというメリットも・・。

 

容量の大きな洗濯機を購入し、今まで2回に分けていたお洗濯を1回で済ます。。という事も可能と思います。

 

ちなみに、バルコニーの横幅そのものはA邸もB邸も同じなので、A邸でもそんな使い方ができます。

 

2階のバルコニーのほうがお洗濯物が良く乾くとは思いますが、相生山駅東の家には南側にお庭がありますので、洗濯機が置いてある1階でお洗濯物を干すというのも動線的にgoodだと思います!

 

洗濯物干し金物は、お住まいになるお客様が決まってから取り付け場所を打合せして決めています。

 

標準は1か所ですが、増設も可能ですので使い方に合わせて取付位置・箇所をご相談下さい(^^)/

 

株式会社ミキプランニング

代表取締役 佐藤 幹展

 

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