2015年02月13日
砂田橋駅南の家
「砂田橋駅南の家」A邸の間取り公開&なぜ、この間取りなのか?その2

 

回に引き続き、A邸の間取りの解説です。

 

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まずは、全体の間取り画像です。

 

2階には、もちろんリビングが配置されます。

 

3階建ての場合、空間が大きなリビングを1階に持ってくるのは、耐震上あまり良くありません。

 

1階できるだけ壁を多く配置できるような間取りとし、2階に大きなスペースであるリビングを配置します。

 

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キッチン周りには少しでも収納を充実させたいので、キッチンの近くには極力収納を設けるようにプランします。

収納内の棚板は、手前に長物を収納できるよう、少し短めに設定してあります。

 

それと、勝手口ですね。

 

これはキッチンの近くにあると便利です。勝手口があるだけで、キッチン背面に大量のごみ箱を置かなくてもよくなります。

 

勝手口に置きたいのは、回収頻度が少なめの「不燃ゴミ」や「ビン・カン」や「ペットボトル」などですね。

 

可燃ごみなどはゴミの日までにゴミ袋が2つになることもあるので、そんなゴミ袋も置いておけます。

 

さらに、特に夏場などは「生ごみをすぐに外に出せる」のは本当に便利。

 

キッチンについては、「池下駅北の家」の竣工写真と解説の記事も併せてご覧ください。

キッチンまわりのプランニングについて、もっと詳しく踏み込んで記載しております。

 

http://mikiplanning.com/news/index.php?id=79

 

↑この記事の中にある、「吸気用の窓」は、このA邸の場合、勝手口に内蔵されている小窓です。

 

キッチンの足元にも床暖房を設置しているのも小さなポイントです。

 

 

ダイニングスペースは、先ほど図面上でテーブルを配置してみましたが、その気になれば8人掛けのテーブルも設置できてしまいます。

※その時は、リビングが狭くなってしまうので、対面キッチンに対してテーブルを平行にするようにして配置します。

 

お手洗いは、リビングからダイレクトで入るような動線とせず、ワンクッション置いて奥まった配置としました。

 

そして、トイレの奥行を見直す事で、ここにも収納を設ける事ができています。

 

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↑これは、「池下駅北の家」の竣工写真ですが、床暖房や給湯機のコントローラーやモニターインターホンなどは、写真左手のような掘り込みニッチ内に設けます。

 

写真のような折り上げ天井や照明などの計画は、これから検討をしようと思っています。

 

照明計画については、「池下駅北の家」の竣工写真と解説の記事も併せてご覧ください。

「砂田橋駅南の家」も、同じ考え方に基づいて照明計画をします。

http://mikiplanning.com/news/index.php?id=74

 

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↑ 天気が悪くバルコニーで洗濯物が干せない時の為に、南側の窓際には天井ビルトイン型の洗濯物干し金物を設置します。

 

写真の金物が窓の両側に1か所づつ、計2か所に取り付けられています。

 

2つの金物にポールを渡して物干しとする事もできますし、1つの金物に「洗濯ばさみがたくさん付いてるアレ」をぶら下げて干すこともできます。

 

もちろん、使わない時には何もないようにスッキリ納まります。

 

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3階は続き間の子供部屋です。

 

続き間とするのには、様々な理由があります。

 

まず、お子様が小さなうちは、親子一緒に広くお部屋を使うことがある、という事。

 

次に、子供同士でもまだ小さなうちは、部屋同士をつなげて広くお部屋を使うことがある、という事。

 

しかし、お子様の組み合わせが男の子と女の子だったり、十分に成長した後は部屋同士を区切りたい訳です。

 

そのような時は、建具を完全に撤去して、壁を立ち上げてしまう事もできます。

 

しかも、そのリフォームは結構簡単にできてしまいます。

 

もしお部屋の境目が最初から壁だった場合、後からお部屋をつなげるのは非常に困難、場合によってはできません。

 

つまり、お子様の成長やお子様の性別の組み合わせなど、様々な状況に簡単に対応できるようにしておくという理由から、多少コストがかかっても、子供部屋同士は続き間としています。

 

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↑クロスや建具、フローリングの色は別として、子供部屋はこの写真と同じような感じになると思います。

 

凹んでる所は、勉強机を置くスペースです。

 

以上、「A邸の間取り公開&なぜ、この間取りなのか?」でした。

 

株式会社ミキプランニング

代表取締役 佐藤 幹展

 

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