毎回楽しみにしている完成写真の撮影。
まず、「瑞穂公園西の家2=瑞穂区甲山町」の写真を撮影してきました。
実は、プライベートでは建築を見る&撮影が趣味なので、完成物件は毎回自分で撮影します。
土地の仕入れ・建築計画・お客様への商品説明と営業活動、これらすべてを代表者ひとりでやっている分譲住宅事業者はおそらく名古屋中探しても数える程しか存在しないと思います。
それだけでは飽き足らず、写真まで自分で撮る。。そこまで行くと、名古屋中探してもミキプランニングだけかもしれません笑
そんな話をすると、イケイケタイプの経営者からは暗に経営の効率の悪さを指摘されたりします。
確かに、会社の規模や物件数を求めようとするとその通りでしょうね。
その点は価値観の違いですから、どこまで行っても話は噛み合わない訳です。
他の記事でも書いていますが、家探しにおいて価値観の一致というのはとても大切です。
そのためには、どんな考えや価値観で家を造ったのか、それをまず造り手側がわかりやすくお伝えする必要があります。
そのための写真な訳です。つまり、写真=説明です。
プロのカメラマンは写真は上手ですが、被写体の建築計画の趣旨・考えを理解している訳ではありませんから、どこをどう撮って欲しいとぜんぶお伝えしないといけません。しかも、時間帯や天気の事まで気にしだすとなかなかお願いしづらい金額になってしまいます・・。
そう考えると「自分で撮ったほうが早いなぁ〜」と思い撮影する訳ですが、よく考えてみるとそんな風にして他の仕事・作業もぜんぶひとりでやっているのですから、これはきっとそうゆう(人に仕事を任せる事ができない)性格・性分なんでしょう。
確かに、こんなやり方では一生掛かっても大きな会社にはならないでしょうね笑
●オークの木張り天井
天然素材は好きですが住む人を選ぶ為、分譲住宅ではフローリングに天然素材を採用するのは二の足を踏みます。
我が家では、天然のフローリングとシートのフローリングを両方採用していますが、やはり天然素材のほうがデリケートでお手入れに手間を要します。
その点、シートフローリングは汚れも落としやすく、キズにも強い。
ただ、天井であれば・・汚れやキズ、日焼けを気にする事なく、その質感の高さを享受できる・・という訳で、最近物件によって採用しています。
●照明計画
「ひどい照明の下で無関心に生活することもできる。しかし、いったん本物の照明を経験すれば生活は新たな価値で満ち溢れる。」
これは、20世紀を代表するデンマークの照明デザイナー、ポール・ヘニングセンの言葉です。
「コレが本物の照明です」なんて、自分にはおこがましくてとても言えませんが、「ひどい照明(計画)」というのは確かに(特に分譲住宅の世界では)存在します。
長い時間、しかも、色々な過ごし方をするリビングで「ひとつの照明をONとOFFするだけ」という照明計画ではあまりにも・・・。
例えば、「寝る前に一人で読書をしたり映画を見たり音楽を聞く時間」と「家族みんなでテレビを見る時間」とでは明らかに適切なあかりは異なる訳です。
快適で過ごしやすいリビングには、いろいろな過ごし方に対応できる照明計画が欠かせません。
リビングのメインの照明となるのは、壁際の天井のスリット内に設けられた間接照明です。
リビングで過ごす時ランプが直接目に触れない場所にある事、また、一度壁にバウンドしてさらに角が取れて丸くなった光であるため、リビングにぴったりのとても落ち着ける快適なあかりです。
テレビと周囲の明暗差が少なくなり、目に優しく快適な視聴環境になるのもポイントです。
基本的にはこの照明だけで快適に過ごして頂く事ができると思います。
本を読んだりする時、もう少し明るさが欲しい時は、木張り天井に設置された4つのダウンライトを使って頂く計画です。
明るさが欲しい場所だけに光を届けられるように光が拡散しすぎないタイプのものを選んでいます。
また、家具の配置や明るさが欲しい場所に合わせて光の向きを自由に変えられるユニバーサルタイプを選択しました。
テーブルの上に向けたり、また、いつも座る椅子の手元に向けたり、ある程度の範囲で(踏み台を使って手でグリグリ)自由に向きを変えられます。
また、明るさと位置を細かく調節できるよう、手前の2つと奥の2つはスイッチを分け、別々の系統にしています。
●アクセントクロス
写真ではお伝えしづらいですが、壁面のクロスはライトグレーです。
淡いグレーなので、天井までライトグレーのクロスで統一してしまうと全体が白く見えてしまうのです。。
そのため、天井は白のクロスを合わせています。
テレビの背面のクロスは壁面のライトグレーよりも濃いグレー。
こってり濃いクロスで激しくコントラストをつけたり、柄物のクロスをこの場所に採用することはあまりなく、ほどよいアクセント感を出すようにしています。
もう少し広く写した写真です。
南側には十分な距離を確保して建物を配置しているため、よく陽が入る明るいリビングです。
個人的に、テレビを配置する壁面は奥まって3方向壁に囲まれていてほしいという変なこだわりがあります。
配線などでごちゃついたテレビの裏側が丸見えにならない事が一番の理由ですが、ポンと置きました感が少なく、あるべき場所に納っている納まり感も自分的には重要です。
リビング脇にあるから見る書斎・リビング学習スペースです。
インターホンと床暖房のスイッチはリビングからもダイニングからも近いこの場所です。
足下にはガスコンセントが設置されています。
ファンヒーターを利用する為の設備ですが、こちらもダイニング・リビングどちらにもファンヒーターの風を送れるようにこの場所にしました。
書斎・リビング学習スペースは次の記事で詳しくご紹介致します。
次の記事:「瑞穂公園西の家2」完成写真の公開 〜 書斎・リビング学習スペース 〜
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展