どんな事を考え、どんな思いでこの間取りを計画したのか・・
その点について、記事にまとめました。
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1、建物のまわりに点在する複数の外部空間
「瑞穂公園西の家2」は、土地の形と建物の配置に特徴があります。
南に行くに連れて末広がりになっている土地の形状とL型の建物形状が組み合わさる事で、建物のまわりに様々な外部空間が生まれました。
それらの外部空間がもたらすものが、「瑞穂運動場西の家2」の間取り・生活空間をより魅力的にしていると思います。
●敷地の北側角に配置された植栽スペース
敷地北側のスペースは建物の外観を象徴するシンボリックな場所。
ここには、シンボルツリーとなる植栽を配置し、植栽の足元には草花を植える予定です。
このようなスペースがあると、建物がぐっと華やぎます。
その植栽スペースの横は、自転車を置くスペースとしても活用できます。
●玄関ホールと寝室から繋がるウッドデッキのお庭
↑ 千種区南明町事務所兼自宅:完成したての我が家のウッドデッキのお庭。早速BBQ仕様でレイアウトしてみました。「瑞穂公園西の家2」と窓の大きさもお庭の大きさもほぼ一緒ですが、「瑞穂公園西の家2」のほうがお庭の奥行きが深く使いやすい形をしています。このように目隠しになるウッドフェンスも施工します。
玄関を開けて正面にお庭が見えるのはとても素敵な間取りだとは思いませんか?
まず、大きな窓があるので、とても明るい玄関になります。
その窓越しに見えるウッドデッキのお庭は、室内の床と段差がほとんどない造りにします。
空間に奥行きを感じられる充実した玄関ホールになると思います。
ウッドデッキのお庭に、アイキャッチとなるような植栽(プランター)やガーデンファニチャーを配置すれば、より良い雰囲気になると思います。
このような間取りを造れる事は滅多にありません。
特徴がある敷地の形状だからこそ実現できた間取りです。
実は、私も最近自宅兼事務所を新築したのですが、「瑞穂公園西の家2」と敷地形状と建物の配置が似ています。
「瑞穂公園西の家2」の土地も、自宅兼事務所の土地も、「玄関に面したお庭ができる間取り」を実現できる事に強く惹かれて購入しました。
また、このお庭はお子様のプール遊びの場所としてもピッタリです。
床と段差がないので行き来が楽ですし、お庭で遊ぶ子供を寝室から見守る事もできます。
フェンスで囲まれたお庭なので、外から丸見えになる事もなく、また、子供が道路に飛び出していってしまう危険性も低いです。
4人くらいであれば、BBQができる十分な広さもあります。
●お洗濯物を干す専用スペースとして活用できるサービスヤード
名古屋市内東部の人気と土地価格が高いエリアでは、2階のバルコニーでお洗濯物を干すプランになる事が多いですが、「瑞穂公園西の家2」では、1階でお洗濯をして1階でお洗濯物を干す事ができます。
ウッドデッキのお庭でお洗濯物を干してもいいのですが、玄関正面で丸見えのスペースですから、宅配の人や来客を気にせずにお洗濯物を干せるこのスペースをサービスヤードとして活用するのがオススメです。
お洗濯物を干してない時も、洗濯物干し金物は目立つので、サービスヤードに物干し金物を取り付ければその点も解消です。
サービスヤードは、ウッドデッキのお庭と比較しても南側がオープンになっているので、陽当たりも良くお洗濯物も乾きやすいと思います。
また、奥まった位置にあり、お洗濯物が道路から丸見えにならない事もポイントです。
洗濯物干し金物の種類と取付位置によっては、寝室から外に出る事なく、窓際に立ったまま干す作業と取り込む作業ができるのも便利です。
ミキプランニングでは、屋外用のお洗濯物干し金物を1ヵ所お付けしています。
取付の場所はお引渡し前にお客様と相談の上決定しています。
※寝室には、室内用の洗濯物干し金物も取り付けられています。
場合によってはこのスペースに屋外用の物置を置くのも機能的だと思います。
外から見えないスペースの為、美観を損なう事もありませんし、車への荷物の積み込みがとてもしやすい場所だからです。
●採光スペースを兼用した南側の2台分の駐車場
南側に採光用の空きスペースをどれだけ確保できるか。
ミキプランニングが大切にしている「採光の持続性」を考える上で、それはとても重要な要素です。
「瑞穂公園西の家2」では、南側に3mの採光用の空きスペース兼駐車場を確保しています。
縦列駐車ではありますが、奥行き方向にもゆとりがある為、割と大きな車でも2台とめる事ができる為、2台目の車種をあまり選びません。
その点、来客用の駐車場としても優秀です。
2、どの窓も、隣地との間に十分なスペースが確保されていています。
これは地味にすごい事です。
名古屋市内で3階建てを計画していると、隣地までの距離をあまり確保できない窓も多くなります。
廊下や階段などにそのような窓は多くなりますが、もちろん、だからと言って意味がない窓ではありません。
しかし、風を通す事はできても、十分な量の光を取り込む事はあきらめなければいけない事がほとんどです。
「瑞穂公園西の家2」は、特徴的な敷地形状と建物配置の組み合わせによって、どの窓も隣地との間に十分なスペースが確保できています。
その事によって、すべての窓から自然光を取り込む事ができるのです。
今まで名古屋市内で3階建てをたくさん建ててきましたが、そんな家は滅多に建てられません。
これも、この敷地形状と建物配置の組み合わせから生み出される大きなメリットです。
3、玄関横の土間納戸
玄関まわりの収納が充実していれば、荷物をわざわざ家の中まで運びあげる必要はありません。
そして、玄関のまわりに収納すれば便利なものはたくさんあります。
その代表は、スキーやスノーボード、子供の部活道具などのスポーツ用品、キャンプ道具などのアウトドア用品。
子育て世代ならほとんどの方がお持ちであろうベビーカー。
プールや三輪車などの子供用外遊び道具。
洗車用品や高圧洗浄機など、外まわりの掃除道具。
これらは全て屋外で使う汚れる物で、車へ積み込んで持ち出す物も多いです。
汚れた物はなるべく家の中に上げたくありませんし、玄関の近くに収納場所があれば、車への積み込みや積み下ろしも便利です。
土間にある収納であればなおさら汚れを気にしなくてもいいですし、外履きのまま車へ荷物を積み込めるのも便利です。
そのような理由から、玄関の近くにこのような収納を設けています。
4、手前と奥で使い分ける玄関収納
「瑞穂公園西の家2」の玄関収納は、横幅が少し少ないです。しかし、その分収納量を補う工夫をしています。
まず、一般的な玄関収納は、棚板の奥行きを約30センチで計画する事が多いのですが、「瑞穂公園西の家2」では、50センチで計画しています。
それによって、手前に使用頻度の高い靴を置き、使用頻度が低い靴を箱に入れて奥に収納する事ができます。
結果的には、約50足の靴を収納する事ができ、従来の横幅の玄関収納と変わらない収納量を確保する事ができています。
5、2つの大きな窓があるお庭に面した明るい寝室
2つの大きな採光窓によって、寝室はとても明るいと思います。
ひとつの窓はサービスヤードにつながり、もうひとつの窓はウッドデッキのお庭に繋がります。
特に、お庭と寝室が大きな窓でつながっているのは、とても気持ちが良いと思います。
寝室にある2つの窓には電動シャッターが設置されています。
カーテンは遮光のものを選択しても良いのですが、遮光機能は電動シャッターに頼り、光を取り込める素材のカーテンを選択するのもオススメです。
朝起きた時、枕元に置いた電動シャッターのスイッチを押すだけで、東側の窓から光を取り込み、北側の窓からお庭が見える・・そんな爽やかな朝を迎えられます。
6、ベッドの上にいながら手を伸ばすだけで必要なものを取る事ができる枕元のヘッドボード
↑ 平和公園北の家
携帯電話・ティッシュボックス・眼鏡・腕時計・寝る前に読みたい本・目覚まし時計・ハンドクリーム・・・等々、、ベッドのまわりに置いておきたいものはたくさんあります。
必要な物が必要な時にベッドにいながら手を伸ばせば取れるのはとても便利です。
我が家でも造りましたが、大活躍しています!
また、天井に照明器具が取り付けられていると、ベッドで横になった時にまぶしくて快適ではありません。
壁に照明器具を取り付け、天井を照らす上向きの光とする事で、快適な光環境になるようにしています。
7、上下2段で収納でき、手前と奥で使い分けられるクローゼット。
ハンガーパイプを可動式とする事で、上段と下段に分けて洋服を掛けられる仕様にしています。
また、奥行きがあるクローゼットを最大限収納スペースとして活用できるよう、クローゼットの取付位置をできるだけ手前とし、奥に棚板を設置しています。
もちろん、奥の棚板に収納したものは洋服をかき分けて取る必要はありますので、使用頻度の低いものを収納するスペースです。
8、洗面脱衣室に設置した収納
収納が不足しがちですが、収納を確保するのが難しい洗面脱衣室。
「瑞穂公園西の家2」では、脱衣室収納を計画する事ができました。
奥行きが20センチくらいの収納ですが、シャンプーや洗剤、掃除道具などのストックなど、脱衣室に収納するものは小さいものが多いので、奥行きが浅く見渡す事ができる収納は使い勝手が良いと思います。
また、カゴの大きさを選びますが、最下段に洗濯カゴを収納すれば、床に置きっぱなしになる事もありません。
また、洗面脱衣室の近くに奥行きがしっかり確保されている収納がひとつあります。
この収納に家族全員分の下着類やパジャマ類を収納するのもオススメです。
洗面脱衣室で洗濯し、サービスヤードで干し、収納に戻す。
そうすれば、この一連の作業がとても楽です。
お風呂に入る時も、わざわざ自分の部屋に戻ってパジャマや下着を取りに行く必要もありません。
9、洗面台と洗濯機置き場の間に壁を立て、洗濯機の上を収納に
↑ 我が家の写真で恐縮です・・。
この壁には色々な目的があります。
まず、この壁がある事で、洗濯機の上に棚板を渡す事ができ、収納スペースとして有効に活用できるようになります。
オープン棚なので、特に使用頻度が高いタオル類・洗濯用洗剤や柔軟剤を収納するのに最適な場所です。
洗濯機のほうを向いたまま身体の向きを変えずに洗剤や柔軟剤を投入できるのは、とても便利ですよ!
我が家では、この棚板の下部にお洗濯ハンガーを収納できるパイプを取り付けています。
また、この壁がある事で、洗面台の上の水や髪の毛等が洗濯機ヨコの隙間に落ちていってしまうのを防げます。
それと、洗濯機や洗面台の側面が隠れる事(家電や設備の側面は美しくない事が多い)で、見た目もスッキリ整います。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展