どのような考え方からこのような間取りになったのか・・。
ミキプランニングでは、毎物件ごとにこのような間取りの解説記事を書いています。
※その理由は、こちらの記事にまとめてありますのでご覧ください。
1、道路と建物の間に、緩衝スペースとなるウッドデッキのお庭を設ける。
↑ 「平和公園北の家」南側にあるウッドデッキのお庭。「瑞穂公園西の家」のお庭は、もう少し奥行きが深いです。
南向きの土地の少ない弱点。それは、道路からのプライバシー性の低さです。
南向きの土地はどうしても南側の道路に向けて大きく開口を取る間取りになります。
実際にはカーテンをするので、外から室内が見えてしまう事はないものの、室内からは外の様子はカーテンをしていてもよく見えます。
敷地の条件が許せばやはり、南向きの土地には駐車場・道路と建物の間に緩衝スペースとなるお庭を造りたいものです。
上の写真にあるように、フェンスで囲まれたウッドデッキのお庭を造る予定です。
このお庭がある事で、室内から道路を行き来する人や車、また、敷地内にとめた自分の車が見えません。
それだけで、過ごしやすさ・心地よさはずいぶん向上するのではないでしょうか。
また、夏の定番「プール遊び」をするにも最適な場所。
室内と段差がほとんどないので、室内からでもデッキで遊ぶ子供の様子がよく見えます。
最近新築した我が家兼事務所でも、今週末からデッキ工事に入る予定なので、完成して子供とプール遊びをするのが楽しみです!
使用するデッキ材は上の写真とまったく同じもの。南米産の非常に耐久性が高い良質なものを使用しています。
フェンスは軽量で色の変化が比較的少なく樹液が出づらい(デッキ材で使うようなハードウッドは樹液が多くて外構を汚してしまうのが難点)ソフトウッドを使用。
フェンス材も上の写真と同じものを使用する予定ですが、もしかすると色を変えるかもしれません。
それと、1階で洗濯したものを、そのまま1階に干せるのもこのお庭がある大きなメリットです。
2、門扉を付けられるつくり&自転車置き場
我が家では実現できませんでしたが、可能であれば玄関までのアプローチに門扉を取り付けたいという方もいるのではないでしょうか?
門扉には様々な効果があります。
まず、居住エリアの防犯性とプライバシー性が高まるという事。
門柱・ポスト・インターホンは門扉の外になるので、ポーチとお庭がプライベートな空間になります。
また、デッキのお庭で子供が遊んでいても、門扉があれば外に出ていってしまう事を(年齢によってはある程度・・ですが)防ぐ事ができます。
それとやはり、門扉があると玄関まわりが華やかになります!
門扉の有無やデザインには実際に住まわれる方のお好みもあるので、最初から取りついていません。
門扉を取り付けても、取り付けなくても違和感のない納まりになるように計画をしています。
ご希望の方はご提案致しますので、ご相談下さい(^^
また、玄関ポーチの横に、自転車を置けるスペースを1台分設けてあります。
子供用の小さな自転車なら、ポーチにもう1台くらい置けそうな気もします・・。
3、大容量の靴収納
↑ 千種区南明町自宅兼事務所:自宅の玄関内をお見せするのは少し恥ずかしいですがどうぞ(笑)現在、約50足の靴を収納していますが、まだ下のほうには増設できるスペースがあります。「瑞穂公園西の家」は、この写真の玄関収納よりも横幅が広いので、これよりも多くの収納量を確保しています。
一般的に、分譲住宅は靴の収納が足りていないのではないか・・という間取りが多いような気がします。
ミキプランニングでは、靴収納は基本的に床から天井までの収納としています。
「瑞穂公園西の家」では、収納に十分な横幅を確保しており、60足以上の靴が収納できるように計画しています。
※棚板を増やせばもっと収納量を増やせます。
そんなに靴の数が多くなければ、下のほうのスペースを利用して、傘やベビーカーなどの収納スペースとしても活用できます。
4、玄関から近い場所にある納戸
玄関からできるだけ近い場所に、大きな収納を設ける。
これは、どんな物件でも必ず心掛けている事です。
玄関から近い場所であれば、車への荷物の積み込み、車からの荷物の積み下ろしも苦になりません。
スポーツやアウトドアな趣味をお持ちの方にはとても有効な収納だと思います。
何か新しい事を始めようと思った時、収納の問題はかならずついてまわります。
子供が生まれてキャンプを始めたい。スキーに連れていきたい。
そう思っても、収納する場所がなければ断念しなければいけないかもしれません。。
新しい事を始めようと思っても、収納がないから二の足を踏む・・という事は、造り手の側からすると悲しい事です。
ですので、収納、特に玄関まわりの収納を少しでも多く造るようにしています。
収納するものによって使い分けられるように、扉を開けて右手側は奥行きが深い収納、左手側は奥行きが浅い収納としています。
5、洗面脱衣室内にある納戸
洗面脱衣室は収納が欲しい場所です。しかし、収納を確保するのが難しい場所でもあります。
「瑞穂公園西の家」は、とても大きな収納を確保する事ができました。
この収納も、扉の位置を中央よりとする事で、奥行きが浅い収納と深い収納を使い分けられるようにしています。
浅い収納は、タオルや掃除道具、各種詰め替え用のストック、などを収納できます。
深い収納は、玄関側の納戸の補助的に、収納しきれなかったものをしまう。また、洋服のストッカーを収納するのもオススメです。
「瑞穂公園西の家」は、1階のお庭でお洗濯物が干せます。
タオル類はもちろん、家族全員分の肌着、靴下、室内着をこの納戸に収納
↓
1階で洗って、1階で干し、1階に収納できればお洗濯物の家事動線はすごく短縮できます。
6、洗面台と洗濯機置き場の間に壁を立て、洗濯機の上を収納に。
↑ 我が家の写真で恐縮です・・。
この壁には色々な目的があります。
まず、この壁がある事で、洗濯機の上に棚板を渡す事ができ、収納スペースとして有効に活用できるようになります。
オープン棚なので、特に使用頻度が高いタオル類・洗濯用洗剤や柔軟剤を収納するのに最適な場所です。
洗濯機のほうを向いたまま身体の向きを変えずに洗剤や柔軟剤を投入できるのは、とても便利ですよ!
我が家では、この棚板の下部にお洗濯ハンガーを収納できるパイプを取り付けています。
また、この壁がある事で、洗面台の上の水や髪の毛等が洗濯機ヨコの隙間に落ちていってしまうのを防げます。
それと、洗濯機や洗面台の側面が隠れる事(家電や設備の側面は美しくない事が多い)で、見た目もスッキリ整います。
7、寝室には大容量のウォークインクローゼットともうひとつ別のクローゼットを計画
「瑞穂公園西の家」の寝室は、かなり充実した収納量です。
ウォークインクローゼットは、空間を隅々まで活用できるように、上下2段(高さは任意に変更可能)で洋服をかけられる仕様にしています。
我が家でもそのような仕様のクローゼットにしており、上段は自分の洋服を、下段は妻と子供の洋服を収納しています。
クローゼットの入り口に立って正面の壁は、姿見の鏡を取り付けるのにちょうどよいスペースです。
8、様々なベッドレイアウトができる寝室
寝室は、ベッドを置く壁面の長さが大切です。
この寸法が短かったり、変な場所に窓があるとベッドのレイアウトが限定されてしまいます。
基本的には、ツインベッドがレイアウトできるだけの寸法は必要だと思います。
「瑞穂公園西の家」でも、ツインベッドレイアウトはもちろん、キングサイズベッドや、ダブルベッド+シングルベッド(子供と一緒に寝るレイアウト)など、様々なレイアウトに対応できる壁面長を確保しています。
リビング階の記事へと続きます。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展