住宅の品質とは何か?
それには色々な考え方、価値観があると思います。
ミキプランニングでは・・・
「高品質な家」は「高品質な施工」が積み重なって出来ている。
・・・という価値観で家づくりをしています。
〇〇工法だから地震に強くて安心です!
とか、、
こんな材料を使用しているので高性能な家です!
とか、、、
高い等級を取得した高性能な家です!
・・という考え方を完全に否定する訳ではありませんが、住宅の品質をそんな簡単に語る事はできないと個人的には思っています。
家づくりにとって、工法や材料の選択というのはもちろん大切です。
しかし、工法や材料の違いというのは「仕様の違い」であって、「施工の品質・精度」とはまったく別の話です。
テレビや車のような均一な作業を繰り返すロボットや機械が造る工場製品なら、「仕様の違い=性能の違い」となるのかもしれません。
しかし、住宅は年齢も経験もそれぞれ異なる職人さん達によって、手づくりで造られる商品です。
そのような特性の商品ですから、「施工精度」という観点が個々の住宅の品質を考える上でも、ミキプランニングが提供する住宅全般の品質管理(品質のバラツキを無くす)を考える上でも、とても大切なのです。
そして、仕様の違いだけで性能の違いとする事には無理があると思っています。
もちろん、材料による性能の差はあるでしょう。
しかし、施工精度によって生じる性能の差はそれ以上に大きく、材料の違いによる性能差は簡単に覆ってしまいます。
参考記事:「実験データ」 施工精度の違いでここまで品質に差が付く。
上の記事に詳しく記載しておりますが、耐震金物も施工精度が低ければ、期待されている性能の半分も発揮できません。
上の表にあるように、どんなに高性能な断熱材を使用しても、施工精度が低ければ発揮できる性能はすぐに半分くらいの数値になってしまいます。
住宅の品質にとって施工品質はそれほど大切な事なのですが、メーカーは工法や材料や等級によって性能の良し悪しをアピールし、お客様もそれをもって性能を判断する・・というのがこの業界の慣例のようなものです。
そんな慣例は恐らく、、人材の入れ替わりが激しい住宅・不動産業界にとって、どんな営業マンでも説明しやすく、知識が少ないエンドユーザーのお客様でも理解しやすい。
つまり、話のわかりやすさや広告映え、マーケティングに関する都合によるものが大きいのだと個人的には考えています。
ミキプランニングが品質に対して最も重要視し、コストをかけているのは施工品質に関わる部分です。
そして、施工品質を向上させる為にできる事は、一邸ずつの施工検査を徹底する事しかありません。
次回の記事では、「平和公園北の家」の施工検査を実際の写真と共にご紹介したいと思います。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展