↑ 鶴里駅北の家 現地写真 リビングからダイニング方面を見る。
鶴里駅北の家、現地はただいま外構工事中です。
室内は先週クリーニングが完了し、今週電気が開通。
写真が撮れる状態になったので、テーブル・椅子・照明器具を持ち込み、少しだけ撮影しました。
その写真を通してお伝えしたい事をいくつか書きます。
改めて、ほんとうに明るいLDKです。
ご覧の通り、LDKの南面には3つの窓が配置されており、リビング・ダイニング・キッチンすべてが窓際。
何度も書いてますが、ほんとうに陽当たりが良く気持ちの良いリビングです。
これは、「鶴里駅北の家」の大きな特徴ですから、完成内覧会の確認ポイント筆頭です。
リビングの木張り天井
天然素材・無垢の床材は好きですが、「誰にとっても使いやすい普遍的で汎用性の高い間取りと家」をモットーに家づくりをしている身としては、それをしかも分譲住宅に採用するのはかなり抵抗があります。
しかし、天井なら・・・
直接触れる箇所じゃないので傷や汚れがつきづらい。
直射日光も当たらず日焼けによる色むらも起こりづらい。
水が掛かる事による痛みもない。
・・・と、一気に扱いやすくなり、お手軽に天然素材の高い質感を室内空間に取り入れる事ができます。
最初は実験的に取り入れておりましたが、お客さまからの評判がすごく良い仕様で、最近は多くの物件で採用しています。。
オーク材を使用しています。
リビングに隣接したお庭のように使えるバルコニー
LDKとバルコニーの位置関係もこの写真からよくわかると思います。
リビングとダイニング、それぞれの窓から出入りできるようになっています。
このバルコニーについては、もう少しフォーカスした写真を撮ろうと計画しています。
居心地の良い空間のための照明器具選び
ひとつの家で10種類以上のダウンライトを使い分けていますが、その中でもリビングとダイニングに採用しているダウンライトは少し特殊なものです。
「ソフトグレアレス広角」と呼ばれるダウンライトですが、これはつまり、「周囲に不快な眩しさを感じさせず、しかし、より広く空間を照らすあかり」です。
くつろぎの時間を過ごすリビングには、発光部が丸見えの煌々と輝く眩しいダウンライトは似合いません。
不快な眩しさをカットしつつ、空間をしっかり明るく照らす事ができる非常にありがたいダウンライトです。
陰影が強くなりすぎない自然なひかり、というのもお気に入りポイント。
器具が小さく、枠の存在感が薄いデザインである事も採用の大きな理由です。
ただ、値段は一般的なダウンライトの約3倍・・。
しかし、居心地の良い場所を造るのに「光」はとても重要な要素ですので、「安ければ良い」訳はありません。
地味なポイントですが、内覧会では少し気にして見て下さい。
パナソニックさんより画像をお借りしました。当社が採用しているのは、パナソニック製「HomeArchi LGD1030LLB1」
↑ 鶴里駅北の家 現地写真 ダイニングテーブルまわり
ダイニングテーブルの延長として使えるニッチ収納
キッチンカウンター内部にカウンター収納を造作しています。
この高さは約72cm。
一般的なダイニングテーブルの高さに合わせて造っています。
テーブルの延長として、食事中に近くに置いておきたいものを配置して使って下さい。
ティッシュボックスや子供のおしり拭き、調味料類が定番でしょう。
それらがテーブルの上に置きっぱなしにならず、すぐ手が届く位置に常時スタンバイできます。
テーブルの上もより広く使えるようになるでしょう。
写真では見えませんが、この収納内にはコンセントも設置されています。
卓上でホットプレートを使う時、足元に電源コードを這わせる必要がなく、安全に使えます。
リビング・ダイニング側からキッチンの手元が隠れる仕様
キッチンには必ず立ち上がりを作ります。
立ち上がりの高さは、キッチン天板より20cmの高さ。
水切りカゴをはじめ、キッチン天板の上に置かれた様々な物が隠れる高さです。
それによって、キッチンがどんな状態でも、リビング・ダイニング側からはすっきり見えます。
同時に、配膳カウンターの高さが床より105cmとなり、小さな子供の手が届きにいくい高さになります。
ダイニングテーブル側に設けたカウンター収納も、この立ち上がりを設ける事で造る事ができています。
キッチンまわりの設計・仕様については、詳しく記事にまとめていますのでそちらもご覧下さい。
食器を座ったままスムーズに上げ下げできる配膳カウンター
やかんが乗ってるカウンターです。
お鍋や盛り付け用の食器を一時的に置いておく場所として、また、配膳カウンターとして機能する奥行きを確保して設計しています。
ペンダント型照明を設置できるダイニングルーム
照明器具が大好きなのでどんどん増えます。
家の中で模様替えをしたり、現場に持って行ったり入れ替えたり。
自分はそのように楽しんでいますが、そんな人は少数派でしょう。
しかし、、ダイニングルームにはシーリングライトじゃなくペンダントライトを使いたいと思っている人、きっと多いはず・・。
そうでなくても、生活の中でその良さに気づいてもらえるはず・・。
テーブルの配置について。
この間取りにおいては、ダイニングテーブルをキッチンカウンターの壁に接して配置するのか、離して配置するのか、お好みがあると思います。
使ってみて決める・・というのも全然ありだと思います。
むしろそれが良いと思いますし、この仕組みを取り入れた甲斐があったというものです。
そのようなテーブル配置の変更に対して、照明器具の配置も容易に変更できるようになっています。
詳しくはこちらの記事もご覧下さい。
関連記事:ダイニングにはペンダントライトを設置できるように。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
前の記事「品質に対する価値観と取り組み1 〜 住宅性能表示制度を使わない理由 〜」の続きです。
今の住宅はほとんどの材料が精度が高く性能が均一な工業製品です。
しかし、材料を使いそれを施工するのは人間です。
年齢も経験も異なるたくさんの職人さんが1つの家を手造りで造ります。
人間ですから、ミスや忘れなどのエラーが発生する可能性を否定する事はできません。
最も精度にバラツキが生じるのは施工なのです。
施工の精度を高める事が、住宅の品質を高める事に繋がると考えています。
とにかく検査を徹底する。
住宅がそのような性質の商品である事を前提にすると、品質を高める為には、また、品質をより均一なものとする為には、検査を徹底するしかない・・というのが結論です。
結局のところ、高品質な家は高品質な施工を積み重ねる事でしか実現できないのです。
魔法のような工法や材料はありません。
ミキプランニングが家を造る時に力を入れているのが施工品質とそれを向上させる為の検査です。
では、どんな検査をしているのか。それをご説明する前に、住宅における一般的な検査についてお話しします。
あまりにも不十分な義務検査
どんな家でも検査を受けています。住宅には義務付けられている検査があるからです。
ひとつは、建築基準法に基づく建築確認検査機関による中間検査。
「構造金物」が検査の対象です。
もうひとつは、住宅瑕疵担保責任保険の検査。
新築住宅の売主は、構造の欠陥や雨漏りなどが起こった場合、引き渡しから10年間補償する義務があります。
その補償が10年間確実に行われる為の手段を講じなければいけません。
その方法が「瑕疵担保責任保険への加入」です。
もうひとつ、「供託金の供託」という方法もあるのですが、ほとんどの会社が「瑕疵担保責任保険への加入」を選択しています。
受けない方法もありますが、ほぼ「義務」と言って過言ではないほとんどの建物で受けられている検査です。
「基礎の鉄筋」と「構造金物」が検査の対象です。
どちらの検査にも共通する事。
それは、1回あたり約20分の簡易的な検査だという事。
20分の検査では建物を広く検査する事はできません。
検査されるのは一部分の箇所のみです。
その内容は、義務の検査だけに、義務的な検査という言葉がぴったりです。
そもそもこれらは、建物の品質を向上させる事を目的とした検査ではないのです。
もうひとつの共通点は、肝心の工程が検査されない事。
それは、「防水工事」と「断熱工事」です。
詳しくは後ほど書きますが、建物の品質を向上させる事を目的とした検査であれば、「防水」と「断熱」を検査しない事はあり得ません。
次は、ミキプランニングが採用している任意の検査では義務の検査とどう違うのか・・という事をお話しします。
1工程あたり90分〜120分の時間をかけて検査する。
ミキプランニングがお願いしている施工検査会社では、1回の検査につき90分〜120分かけてより広い範囲を検査します。
それが検査をお願いしている大きな理由のひとつです。
20分では、広い範囲を検査する事はできません。
どうしても一部分を抽出したスポット的な検査になってしまいます。
正確な動作を繰り返すロボットが造る家なら、ある一部分が正確に出来ていれば他の箇所もOKという判断もできるでしょう。
しかし、造っているのは人間です。
こちらがOKでもあちらがNGという可能性をどうして排除できるでしょうか。
その可能性がある事を前提として品質管理を考えるのなら、より広い範囲を検査できる体制でなければいけないし、より広い範囲を検査する事が品質の向上に結びつきます。
義務検査が品質の向上を目的とした検査ではないとはいえ、ほんのごく一部分を抜き出して検査するという方式は、本来住宅のような人の手で造られる商品には不向きだと思うのです。
住宅の品質において、防水と断熱の検査がいかに重要か。
ミキプランニングが外部の施工検査会社に任意で検査をお願いしているもうひとつの理由は、「断熱と防水の検査を充実する為」です。
木造住宅の品質や耐久性を考える上で、「木材が乾燥している状態が保たれている事」はものすごく大切な事です。
木材の腐食は水分や湿気に長時間晒された状態が続く事が原因です。
湿った環境は、シロアリの被害にも遭いやすくなります。
防水工事の施工品質が低ければ、雨水が直接壁の中に進入してしまいます。
断熱工事の施工品質が低ければ、壁の中で結露を起こす原因を作ってしまうかもしれません。
外壁内の通気を妨げてしまうような施工がされていれば、壁内の湿気を逃す機能が働かなくなってしまうかもしれません。
つまり、「防水」と「断熱」の施工品質は、木造住宅の品質に直結する工程と言っても過言ではありません。
残念ながら、今の制度では防水の検査も断熱の検査も義務ではありません。
これらの工程を検査せずに家を建てる事は、個人的にはあり得ない事だと思っています。
検査内容と結果が写真に残る意義。
義務検査では検査の写真は記録に残りません。
ミキプランニングがお願いしている検査では、検査箇所の写真が検査員のコメントと共に製本されて記録に残ります。
その記録は、完成内覧会では閲覧できるようにしており、また、お引き渡し時にはお客様にお渡ししています。
中古住宅として建物を売却する時、 どんな施工で建てられた家なのか記録に残っている事は買主にとっても安心です。
信頼性が高い物件は、競合物件と比べて選ばれる可能性が高くなります。
この検査を受ける事・それが記録に残る事は、建物の資産価値を維持する上でもとても有意義な事だと思うのです。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
「等級 = 品質」という考え方はおかしい。
家を見学すると、営業担当の人から・・
「○等級を取得している品質の高い家です。」
・・・的な話を聞く事も多いでしょう。
家探しをしている方もよく見られている「SUUMO」などのポータルサイトでも、等級をアピールする記述はほんとうに多く見られます。
しかし、「等級 = 品質」という考え方には個人的に疑問を持っています。
すべてが間違っているとは思いませんが、半分くらいはおかしいと思っています。
等級は性能の違いではなく、仕様の違い。
住宅性能評価には2通りの制度があります。
現場検査を伴わない「設計性能評価」と現場検査を伴う「建設性能評価」です。
「建設性能評価」なら、現場の検査もした上で認定された等級なので、なんだか良さそうに聞こえますね。
しかし肝心なのは「どんな検査を行っているか。」です。
「建設性能評価」の検査では「等級の基準を満たす申請通りの材料が使われているかどうか」を検査します。
申請通りの材料が使われていなければ当然等級通りの性能を発揮する事はできませんから大問題ですが、普通に考えれば申請通りの材料が使われている事は当たりです。
ポイントは、この検査は「施工の良し悪し」を検査する為の検査ではない・・という点です。
つまり、等級の判定は仕様の違いによって機械的に付与されるものであり、基準を満たす材料を使用していれば、施工のレベルによらず等級は取得できます。
等級が高ければ品質が高い家だとは必ずしも言えないのは、まさにこの点です。
もちろん、仕様が良くなれば性能は良くなります。
ただし、その性能が発揮できるかどうかは、施工もセットで考えなければいけません。
住宅性能評価の制度では、施工の良し悪しについては全く考慮されていません。
「すべてが間違っているとは思いませんが、半分くらいおかしいと思っている。」・・と書いたのはその為です。
仕様の違いによる性能の差は、施工品質の違いによって簡単に覆る。
下の図は、断熱材の施工状態によって断熱性能がどれくらい変化するのかを調べたものです。
100mmの厚みの断熱材に対し、100mmの性能を発揮できるのが良い施工状態だとして・・・
押し込みすぎの施工では、16%〜54%性能がダウン。
隙間がある施工では、33%性能がダウン・・・という調査結果です。
断熱材のグレードや厚さを1つ上げる事によって10%ほど性能が向上しますが、その性能差は施工レベルの違いによって簡単に覆ってしまう事がわかります。
こんな高品質な断熱材を使っているから断熱性能が高いんです。
とか、
断熱等級が最高レベルなので、断熱性能が高いです。
というようなトークは、半分くらい間違っていると思うのです。
実際の断熱性能は、「断熱材の性能」と「施工品質」の両方によって決まります。
「耐震金物の施工」についてもまったく同じ事が言えます。
これも、日経ホームビルダーが実験データを公開していました。
詳しくは別の記事にまとめていますので・・
↑こちらの記事をご覧下さい。
家づくりはかなりアナログな世界。
経験も年齢も違う職人さん達によって
ひとつひとつの工程を手造りで造られる。
住宅で使われている断熱材や構造金物は工業製品ですから、仕様によって性能は一定と言っても良いでしょう。
今や、構造用の木材も計算可能な工業製品。
最もバラツキが生じるのは施工です。
ロボットによって製造ライン上で作られる精密機械であれば、ほぼ一定の組み立て精度で製品を作れます。
そのような製品であれば、仕様の差=品質の差・・・と言えますが、住宅は違います。
住宅は手造りです。そして、造る職人さんは経験も年齢も様々。
悪意を持って家を造る職人さんはいないと思いますが、造ってるのは人ですから、施工の精度や知識は異なります。
ミスや忘れなどのエラーが発生する確率もロボットに比べると比較にならない程高いでしょう。
前提として、住宅はそのような性質の商品です。
つまり、それを前提に品質を考える必要があるという事です。
仕様の違いだけで品質を定義したり管理する事はできません。
施工の話を抜きにして品質や性能を語る事は本来できないはずです。
それを踏まえて、等級制度に対して半分否定的な当社がどのような取り組みをしているのかを次の記事でお話しします。
なぜこの制度が広く利用されているのか。
冒頭でも触れたとおり、今やこの制度を利用した品質の訴求は非常に多く行われています。
これだけ世に広まり利用されている理由は何か、主観的な憶測ではありますが個人的に思う事を書きます。
一言で言うと、「わかりやすさ」だと思います。
説明する側にとっても、説明される側にとってもわかりやすい制度です。
住宅の性能を通知表のようにカテゴリーごとにランク付けして表示する事で、まず専門知識を持たない買主にとっては圧倒的にわかりやすいです。
ですが、売主にとってもこの「わかりやすさ」はとても重要なのです。
一般的には離職率が非常に高いこの業界。住宅営業の世界では営業マンは必ずしも専門家ではありません。
自分が在籍していた会社では、1年続いたら長いほうでした。
人が入ってもすぐ辞めてしまう業界です。
転職して間もない知識や経験が浅い人材を即戦力として活用しなければいけません。
住宅の性能についてお墨付きを得られるこの制度を利用すれば、説明が非常にシンプルになります。知識や経験は必要ありません。
そして、実際にそれが一番簡単にお客さんの支持を得られる方法なのですから、それは利用されるでしょう。
シンプルに良さを伝えなければいけない「広告」を考える上でも非常に便利な制度です。
話のわかりやすさや広告映え、マーケティングに関する都合によるものが大きいのだと個人的には考えています。
しかし、自分にとってはどうも本質的ではない制度のように感じてしまうのです。
次の記事:品質に対する価値観と取り組み2 〜 住宅の品質を高める為に必要な事 〜
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
↑ B邸の建て方の様子
この記事を書いている4月16日現在、現地では大工工事が進行中です。
大工さんに家を造ってもらう為の指示書、つまり図面をひととおり仕上げて現場にお伝えし、ひとまずはひと段落です。それで現場は進んで行きます。
しかし、「平和公園北の家2」に関する記事の作成(例えば、土地に関する解説記事・販売用間取り図の作成と間取り公開・間取りの解説記事)にはしばらく時間がかかりそうです。
ホームページではほとんど触れてませんが、現在注文住宅のお家が2件同時進行中でして、多少業務が立て込んでおります。
1件はまもなく引き渡しですが、もう1件は複雑な土地取引の最後の山場。
それが終わった頃には、今完成間近の物件「鶴里駅北の家」が完成し、竣工写真の撮影とそのアナウンスをしなければいけません。
間取り等の詳細情報をお伝えするまでにしばらく間が空きますので・・・
今後のおおまかなスケジュール感
各棟の間取りの概要の予告・・
それだけでも先ずお伝えしておこうと思います。
スケジュール感について
完成は8月頃、見学会は9月頃とアナウンスしていますが、現段階ではまだ流動的です。
完成内覧会の告知をはじめ、物件に関する新しい情報はすべて「平和公園北の家2の物件ホームページ」にまとめます。
更新情報はメールマガジンでもお知らせしますので、情報をフォローしたい方はまずは「会員登録」をいただき、メールアドレスをご登録下さい。
「株式会社ミキプランニング について、どんな会社かご紹介する記事」
↑ この記事内でも触れておりますが、当社から営業電話が掛かってくる事はありませんので、その辺はご安心を笑
ましてや、いきなりご自宅を訪問するなんて事は絶対にありませんので、できれば正確な住所をご入力下さい。
完成見学会のご案内状や物件資料が完成しましたら郵送します。
↑ この記事内で触れておりますが、自分は「なぜ、そうしたのか?」という造り手の動機・価値観をお伝えする事をとても大切な事だと思っています。
「平和公園北の家2」についても、まず「土地に関する解説記事」を書き、どのような動機でこの土地を購入したのかをお伝えします。
次に、間取りについての解説記事を書きます。
これは完全にこちらの話ですが、この記事を書くのがかなーりエネルギーを要します。
この記事をアップするのと同時に、間取りを公開します。
何気なく物件情報を閲覧されたい方に対しては本当に恐縮な事なのですが、「なぜ、そうしたのか?」という部分をお伝えするのと同時に間取りを見て頂きたいという勝手な思いです。
完成までに何度も現場に足を運びますので、そこでの進捗や報告は(余裕があれば笑)アップします。
今回の物件は仕上がりが楽しみな箇所が多数ですので、個人的にはぜひお伝えしたいなぁと思っているところです。
その次は、完成写真の公開&完成内覧会スケジュールのご案内です。
これらの情報はすべて「平和公園北の家2の物件ホームページ」内にて公開し、メールマガジンで更新情報をお知らせします。
楽しみにお待ち頂ければ嬉しく思います。
間取りの概要と予告
そう思わない物件は買わない主義ですが・・・
良い土地ですね・・・とっても。
地主さんの相続に伴う売却だったのですが、待ちました。
更地になった時、プランが決定した時、建て方が完了し骨組みが出来た時、、要所で待った甲斐があったなぁと思うのです。
なぜ良いと思ったのか、詳しい事は土地の解説記事で嫌という程書くつもりです笑
先ほども少し触れましたが、この物件には大きな箇所から細かい箇所まで、完成仕上がりを楽しみにしている箇所がいくつもあります。
ハイライトはリビングと玄関に隣接する外部空間とその関係性です。
リビングと玄関に隣接したデッキテラス
↑ 平和公園北の家(part1) フェンスの向こうはデッキテラス。リビングと隣接する外部空間として機能しながら、道路からの視線を遮る役目をします。(この写真は脚立に乗って撮影してますので、結構室内見えてますが・・)
低層住居専用地域内で2階建の物件を造る時、ぜひ実現したいと思うのが「リビングと隣接する外部空間」です。
LDKを明るくする為、また、LDKとの繋がりをスムーズにする為にお庭に対しては大きな窓を計画します。
A邸もB邸も、お庭に面する箇所には、既製品ではほぼ最大サイズの大型採光窓を入れています。
リビングとお庭との段差を無くし出入りがしやすく使えるお庭になるようにウッドデッキを造る予定です。
どちらのお家のお庭もそれなりの大きさで、子供がプールで遊んだり、外でお肉を焼いたり、ペットと遊んだり、、「過ごす」使い方ができるだけの広さがあります。
フェンスで囲まれたスペースにする予定なので、プライバシーもある程度確保されますし、子供を遊ばせておいても安心できます。
このような「リビングと隣接する外部空間」を、2階建の物件を造る時には毎回計画していますが・・
しかし、、、「平和公園北の家2」のお庭は「リビングだけでなく玄関にも隣接」しています。
↑ 佐藤自邸 お庭に隣接する玄関 「平和公園北の家2」のお庭はもっと広い。僕の家は3階建なので、このお庭が面しているのは「玄関とオフィス」です。写真は夕方ですが、お昼はものすごく明るい玄関です。
玄関とお庭が隣接できている最大のメリットは、「明るく開放感のある玄関」になる事でしょう。
我が家の土地についても、「明るく開放的な玄関」を実現できる事が購入しようと思った動機のひとつなので、個人的にはそれくらい「明るく開放的な玄関」には魅力を感じています。
今はこの玄関にもカーテンが取り付けられていますが、ウッドフェンスのおかげで外から中が見えないので普段はほぼ開けっぱなしです。
「平和公園北の家2」についても、お庭に面して大きな窓が取り付けられていますが、お庭はフェンスで囲われていますので恐らくカーテンは必要ではないでしょう。
どちらのお家も、玄関ドアを開けたら床から天井までの大きな窓越しにお庭の風景が見える明るく開放的な玄関になると思います。
A邸のお庭は軒下なので、玄関の明るさはB邸のほうでしょうか。
A邸のほうは窓の前に飾り棚が造作されており、見せ場が多少多い感じです。
光を受ける窓際は、物を飾るのにすごく良いスペース。
我が家ではコレを天井から吊り下げて飾っています。
どちらもそれぞれ良さがある完成が本当に楽しみな玄関です。
玄関にある大型の土間納戸
↑ 平和公園北の家part1 玄関に大きな土間納戸があるお家です。このお家も壁際に飾り棚を造作しました。
玄関まわりの収納を充実させる事は、どんな家を造る時でも重視しているテーマです。
今回のお家ももちろん、玄関まわりの収納を充実させています。
十分な収納量の靴専用収納とは別に、ベビーカーやアウトドア用品・洗車用品など、外で使うものや車へ積み降ろしするような物を仕舞う為に土間の収納スペースが設けられています。
A邸は土間の納戸。B邸は土間のクローゼットです。
どちらも土間収納なので、外で使う汚れるものや濡れるものを収納するのに都合が良く、靴を履いたまま車まで行き来できるので、車への積み降ろしもスムーズです。
A邸は納戸なので上の写真のようにウォークインになっています。
ウォークインできる収納が必ずしも収納量が多いとは限りませんが、土間収納のスペースはA邸のほうが収納力がありますね。
靴を収納できるスペースはB邸のほうが大きいです。
リビング学習スペース
↑ 瑞穂公園の家 LDKの中にあるリビング学習スペース。今時はテレワークスペースとしても活躍しそうです。
残念ながら、リビング学習スペースが実現できているのはB邸だけです。
1人なら余裕の横幅。子供2人分並んでも使える横幅です。
このスペースも細かい工夫が多くされていますが、それはまた別の機会で・・。
洗濯動線が抜群です
どちらのお家も1階に洗面脱衣室があり、洗濯機置き場があります。
お洗濯物を干すのはできれば同じフロアが良いですよね。
ここで活躍するのがリビングに隣接しているウッドデッキのお庭です。
動線が短いのはもちろん、お庭はフェンスで囲まれているので、道路からお洗濯物が丸見えにならないのもポイントです。
通常お庭に出る為には、約60センチの段差を降りなければいけません。しかし、デッキのお庭なのでリビングとの高低差はなく、行き来がしやすくなっているのも使いやすいポイント。
しかし、洗濯動線に関する一番のポイントは、家族全員分の肌着や室内着類を収納しておけるスペースが脱衣室内にある事です。干したお洗濯物を同じフロアに収納できるような間取りになっています。
洗濯動線が短い事のメリットは、家事をする人以外にもあります。
室内着と肌着が脱衣室に収納されていれば、お風呂に入ろうと思った時上の階まで着替えを取りに行く必要がありません。
A邸は特に洗濯動線がコンパクトになっています。
それは、洗面脱衣室とデッキのお庭が隣接しており、直接行き来できるようになっているから。
洗う → 干す → 仕舞う
この動線にほとんど無駄がありません。
また、A邸のデッキのお庭は軒がかかっていますので、急な雨でもお洗濯物が濡れないようになっています。
まだまだ書きたい事はありますが、予告編という事で今日はこのあたりで・・。
少しお待たせしてしまうかもしれませんが、更新をお待ち頂ければと思います。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
↑ 佐藤自邸 今は2灯吊り FRITZ HANSEN / サスペンス 320mm
ペンダント型照明を設置できるダイニングルーム
ダイニングルームにシーリングライトという計画。
個人的には「いろんな分譲住宅の間取りを見て感じる違和感トップ3」に入ります。
決して悪いわけじゃないです。シーリングライトは万能な照明ですから。
それで機能的に問題がある訳ではありません。むしろ、雑に計画しても失敗がない照明器具です。
それに分譲住宅の場合、計画段階で住む人が決まっていません。
置くテーブルの大きさや位置もわかりません。
そもそも自分が見る限り多くの分譲住宅では照明計画にそれほど力を入れていません。
そうなると消去法でシーリングライトとなるのでしょう。
問題がある訳ではありませんが、ベストな選択では決してありません。
人間の目は相対的に明るい場所に自然と注目するようにできています。
明暗差がない均質なあかりを配置すれば、目的とメリハリのないのっぺりとした味気ない空間が出来上がります。
やっぱり食事の空間は主役であるダイニングテーブルの上に焦点を合わせたあかりを計画したい。
そう考えると、ダイニングルームにはペンダントライトが最も適した照明器具だと個人的には思うのです。
テーブルの大きさや配置に合わせ照明の位置や数を調整
↑ 瑞穂公園の家 louis poulsen / PH5 Classic White
分譲住宅は計画段階で住む人が決まっていません。
テーブルの大きさや配置、組み合わされる照明器具も様々です。
住んでいる間にテーブルや照明を買い替えて配置が変わる可能性だって十分に考えられます。
それらに柔軟に対応できるように、照明の取り付け位置と数をテーブルの位置に合わせて自由に調整できるようにしています。
その為に電源用のレールを天井に取り付けているのですが、これが結構目立つんです。
電源レールは天井内のボックスに埋め込み、根本を隠しています。
ペンダントライトはインテリアのフォーカルポイント(視線を集めるポイント)になりますから、すっきり納める・美しく納める事はとても重要です。
LDKのインテリアとしても大きな役割を果たすペンダントライト
↑ 注文住宅 O様邸 LE KLINT / CACHE PENDANT
ミキプランニングでは、照明器具は物件価格に含まれています。
建築と一体化している間接照明が多いから・・という理由もありますが、照明計画はそもそも作り手側が提案するべきものだと思うのです。
しかし、ダイニングルームのペンダントだけはお住まいになるお客様にご用意頂いています。
インテリアの雰囲気を大きく左右しますし、「好み」の要素が強いからです。
ペンダントライトはダイニングテーブルの上に焦点を合わせる照明器具であると同時に、LDKのインテリアとしても視線を集めるポイントとなる存在です。
インテリアに与える印象は大きく、それだけに悩みどころではありますが、新居への引越しを前にいろいろ想像しながら選ぶのも楽しいものです。
もちろん、相談を頂ければ器具のご提案も致します。
ペンダントライト選びの参考に
私、佐藤は照明、特に北欧の照明器具が大好きです。
撮影用や現場用に持ち出したり、入れ替えて模様替えをしたり・・。
そうやって照明器具がどんどん増えていきます。
照明器具を選ぶ時に回覧するサイトをご参考までにお伝えします。
日本を代表する照明器具代理店。たくさんのメーカーの照明器具を取り扱っているので、イメージの手がかりを探せます。
インテリアのセレクトショップ。定番ものだけじゃない新しい発見があります。
デンマークの照明器具メーカー。ペンダントライト「PH5」が有名ですが、他にも素敵な照明がたくさんあります。
デンマークの家具メーカー。
フィンランドの家具・照明メーカー。
デンマークの家具メーカー。
デンマークの照明器具メーカー。
イタリアの照明器具メーカー。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展