前回の名東区に続きまして、次は千種区の池下での分譲です。
しかし、こちらの物件。
土地を購入したばかりの頃、水面下で声を掛けて頂いたお客様に情報をお伝えしましたら
とても気に入って下さいまして、そのままご成約という流れとなってしまいました。
そのようなタイミングでご商談を頂いておりました為、ホームページ上で情報を公開することができませんでしたが、正式にご契約&お客様の融資の内定等が完了し、情報公開とご成約のご報告をさせて頂くこととなりました。
自分で言うのも何ですが、今回の物件もひたすら良い物件でした。
物件情報を見つけた時の興奮と、早く検討しなければという焦りを強く感じた物件で、
見に行った翌日には購入の申し込みをしました。
しかし、物件の申し込みが、情報が出た翌日というのは、本当は少し遅いくらいで、
良い物件なら、理想を言えば当日にでも申し込みをしておきたい所です。
今回、申し込みが翌日となってしまったのには理由がありました。
それは、
「申し込みをする前に、どうしても確認をしておきたい、押さえておきたい検討事項」
が1つだけあったから です。
「なぜ、この物件を購入したのか?」
その理由・動機と共に、次回そのあたりのお話をさせて頂きます。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
分譲住宅は、プロが土地を選択し、材料を選択し、間取りを決めます。
そうである以上、分譲住宅は「提案」が詰まった住宅でなければいけません。
「なんとなく造った家」ではもちろんダメで、
「なぜ、そうしたのか?」
その理由や動機は明確でなければいけませんし、お客様に説明できなければいけません。
「なぜ、そうしたのか?」 を 「いかに細部までお客様にご説明できるか?」
それこそが、造り手としての責任です。
ひとつの土地を購入するにも、明確な理由・動機がたくさんあります。
ここでは、「池下駅北」の土地が「なぜ、よい土地なのか?=なぜ、この土地を購入したのか?」について、
お話したいと思います。
26坪という絶妙な大きさの土地 だから。
予算の心配をする必要がなければ、ゆとりのある土地にゆとりのある建物の建て方をすれば良いのですが、
現実的にはハウスメーカーのモデルハウスのように、必ずしも潤沢すぎる予算がある訳ではありません。
結局大切なことは・・・
「限られた予算の中で、いかに良い土地を手にし、良い建物を建てるか」
無限に近い予算を持った恵まれた人でない限り、ほとんどの人の「家づくりの命題」だと思います。
「良い土地」だけでもダメです。
「良い建物」だけでもダメです。
「良い土地」と「良い建物」が両方あってはじめて、「良い住まい」となり、「良い生活」が実現できます。
そう考えると、やっぱり「家づくりはバランス」なのです。
分譲住宅は、「それらの究極のバランスを体現したもの」でなければいけません。
少なくとも私の分譲住宅に対する考え方はそうです。
限られた予算の中で、土地も建物も妥協しない。
そう考えると、「広すぎる土地」は経済的ではありません。
人気が高く、環境の良い名古屋市内東部エリアは、土地の坪単価が高く、1坪の差が予算に大きく響いてきます。
住環境全体の良好なバランスを考えると・・・
「一般的な広さの建物 = 3~4LDKで駐車場1台~2台 」を建てることができる広さがあれば、
土地は小さければ小さいほうが良いのです。
活用されない贅肉のような土地に対して、1坪80万円とか90万円の予算を消費するなら、
コンパクトな土地に無駄なく建築し、その分建物をしっかり建てたほうが良いというのが、基本的な私の考え方です。
「無駄な土地がほとんど無い26坪という面積だから」
それが、この土地を購入した大きな理由のひとつです。
土地は切り売りではありませんので、都合の良い面積で出てきてくれる訳ではありません。
この面積の角地というのは、非常に希少な条件です。
角地であることはもちろん、整った形をした角地 だから。
角地の良さは言うまでもありませんが、地形の良さは非常に大切なことです。
良い地形とは = 環境が良い家が建つ地形のことです。
パッと見て、あまり良くない地形をしていたとしても、
プランを計画し、駐車場を計画し、すべてが調和するのであれば、それは良い地形です。
「神丘公園南の家」がそのような例です。
これが、「池下駅北の家」の土地区画図です。
「北東角地」の土地ですね。
この物件の非常に良い点は、奥行と間口がほぼ同じ「整った形の角地」という点です。
北向きの角地の場合、
東西に長すぎる地形であれば、南側隣地までの空き寸法が少なくなってしまい、陽当たりの悪い家になってしまいます。
逆に、南北に長すぎる地形であれば、南側に対しての建物間口が少なくなってしまい、これもまた陽当たりの悪い家になってしまいます。
この物件は非常にバランスの良い「間口と奥行寸法」を持っているので、
「南側に対しての十分な建物間口 = 全居室南向きの環境の良い間取り」
を実現しながら、
「南側隣地まで約4.4mの余裕の空き寸法」
を実現できています。
ここが、この物件の希少なポイントです。
土地に対して南が若干東に振っているのも良いポイントでした。
この物件を購入した大きな理由というのは、概ね上記2点。
もちろん、人気の学区「高見小学校・若水中学校学区」であることや、
小中学校までとても近いこと、
東山線の池下駅まで徒歩10分という立地であること等、
普通に良いと思えることはたくさんありましたが、
決定的に良い点というのは、
「26坪という絶妙な面積でありながら角地。しかも、良い間取りが入る整った形をしている。」
ということです。
この条件を満たす土地というのは、そう簡単には手に入りません。
物件を検討する上で感じたひとつの懸念・デメリット
それは、南側が月極駐車場だということです。
将来建物が建つ可能性も十分考えられます。
これは、唯一最大のデメリットでした。
土地の申し込みを1日遅らせたのは、
「この懸念に対する明確な答えをプランによって示せるかどうか」を検証したかったからです。
より具体的に建築プランを検討した結果、
1、南側に建物が建った場合一番ダメージが大きい1階に寝室を配置することができたこと → 夜使う寝室なので建物が建っても影響が少ない。
2、南側に対して広い間口のリビングが実現できたこと → 南側に建物が建っても、採光窓の枚数が多いので明るさを確保しやすい。
3、20m高度地区の為、南側隣地に建物がギリギリに建ってもおよそ2階建て半の高さが限界であること → 2階のリビングを基準にすれば、南側は1.5階建てくらいの軒高なので、影響はより薄い。
4、南側隣地まで約4.4mの空き寸法を確保できたこと
これらの事より、影響は限定的だと判断し、土地を購入することを決断しました。
以上、「池下駅北の家」の土地を購入した理由 でした!
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
神丘公園南の家、本日お客様へのお引渡しを行いました。
お引渡しが終わり、神丘公園南の家に関する書類の整理をしていましたが、まとめてみると膨大な量。
今の間取りは、最初の案から何度も改善を重ねて現在の形になりました。
懐かしく思いつつ古い間取りや計画図と見比べていると、より良くなっていることがよくわかります。
今思うと、物件に対し深く踏み込むことができたのだと思います。
土地の買い付けや間取りの決定という大きな選択から、
スイッチやコンセントの位置、照明や収納の計画、仕様検討や納まり等のより細部の検討まで、
すべてにおいて、今の自分が持てるすべての能力を注ぎ込むことができた物件だったと、自信を持って振り返ることができます。
今日、そう思うことが出来て、本当に良かったと思っています。
土地を納めて頂いた業者様。
助言を頂いた恩師。
設計に協力頂いた先生。
建物を建築して頂いた工務店さん。
施工検査をして頂いた検査員さん。
外構を計画&施工して頂いた外構屋さん。
見学会にお越しいただいたお客様。
物件を評価して頂き、一生に何度とない大きな決断で
物件を購入して頂いたお客様。
すべての方々のおかげでもあります。
本当にありがとうございました。
私の手を離れたこの物件が、お客様の幸せに貢献できることを心から願っております。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
見学会では、たくさんのお客様にご来場いただきまして、本当にありがとうございました。
おかげさまで、「神丘公園南の家」はご成約を頂きました。
今回は、販売開始即日でのご成約ということで、造り手としてはとても嬉しい思いです。
ありがとうございました。
気持ちが入った物件は我が子のような存在だと思うことがよくあります。
良い物件に仕上げていかなければいけないプレッシャー。
難問に突き当たった時の悩み。
いい加減な仕事をされた時の憤り。
思った通りの物件に成長してくれた時の安心。
物件を褒めて頂いた時の嬉しさ。
売れ残ってしまった時には焦りを感じるのに、いざ売れると感じる寂しさ。
ごくごく稀に、買ってほしくないと思うお客様が存在すること等も、
娘を嫁に出す親の気持ちと似ているんじゃないかと想像しております。
今回、物件を髙く、また、深く評価して頂き、ご購入頂けるお客様に我が物件が嫁ぐかと思うと、
寂しくもあり、嬉しくもあり、また、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に、ありがとうございました。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展
↓ 「神丘公園南の家」完成後の外観
たくさんのブログを書いたもので、振り返ってみると自分でも「良く書いたなぁ~」と思っています。
でも、みなさん結構熱心に読んで頂いていたようで、嬉しくもあり励みにもなりました。
さて、どうでもよい企画で大変恐縮ですが、
見学会を前に、物件の特徴のおさらいという意味も含めて、
「神丘公園南の家」人気記事ベスト10を発表します!!
※ページ訪問数によるカウント
第1位 「実験データ」施工精度の違いでここまで品質に差が付く。
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=50
金物の取り付け精度によって、強度がどのように変化するのかを数値化した実験データ。
施工精度が品質に与える影響が一目瞭然です。
これは意外な結果!!
このようなお話は敬遠されるお客様の多いのですが、ちょっと嬉しいです。
第2位 「神丘公園南の家」栄・名駅直通の便利なバス停まで徒歩7分
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=49
栄と名駅まで直通のバス停が近くにあるのですが、
その所要時間などを調査したレポートです。
みなさん交通の便については、やはり気にされるポイントですね。
第3位 「神丘公園南の家」現場の進捗レポート 内装真っ最中
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=51
内装工事によって、現場はものすごく変化します。
構造やら検査やらのブログがそれまでに多かったので、その反動でしょうか?
第4位 「神丘公園南の家」見学会スケジュールを決定しました!
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=46
見学会のスケジュールは、普通に知りたい情報ですよね☆
第5位 「神丘公園南の家」たくさんのご来場ありがとうございました。
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=58
見学会後すぐの記事だからでしょうか??
第6位 「神丘公園南の家」LDKでこだわったポイント
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=39
この手の記事が読まれているのは、嬉しいデス!!
よくもこんな長くてねちっこい記事を読んでくれたものです。感謝!
第7位 「神丘公園南の家」 なぜ、この間取りなのか?
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=17
「なぜ、そうしたのか?」
魂を込められた商品とそうでない商品の違いは、「動機の差」だと思います。
第8位 「神丘公園南の家」現場レポート 仕上げ工事に入ります。
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=47
仕上げ工事に向けて、現場の進捗が目に見える時期ということでしょうか?(こじつけ)
第9位 「神丘公園南の家」ダイニングまわりのポイントをご紹介。
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=31
パースを書きながらいろいろ検討したあの日が懐かしい。。。
長さとねちっこさでは第1位です。
第10位 「神丘公園南の家」3,000万円台の価格を実現できた理由。
http://mikiplanning.com/news/index.php?id=27
結構この物件の核心を突いている記事だと思います。
プロが土地と建物をアレンジする分譲住宅である以上、
「建物品質」「土地の良さ」「価格」などなど、相反する各要素をいかに高い次元でまとめられるか、
こそが、「価値」だと思います。
以上、「神丘公園南の家」ブログ記事人気トップ10でした!!
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展