神丘公園南の家の屋根は、南垂れの片流れになっています。
それには主に2つの理由があります。
1つ目は、効率的な太陽光発電を実施できること。
将来太陽光発電を実施することを考えると、屋根は「南垂れの片流れ」が理想です。
複雑な形をしている屋根は、いろんな方向に向いて屋根が落ちていきます。
そうすると、「南を向いている屋根の面積が少ない屋根」となり、
「パネルを効率的に敷き詰めることが難しい屋根の形」になってしまいます。
しかも、3階建ての屋根は日当りが抜群なので、太陽光発電には有利な条件です。
将来のことを考えると、それを生かした屋根の形状にしておかない手はありません。
2つ目は、雨仕舞を考え、できるだけシンプルな屋根形状とすること。
複雑な屋根の形状は、雨漏れの原因となることがあります。
複雑な屋根の形状であればあるほど、面と面がぶつかる場所が多くなります。
そのような場所は、複雑な防水処理を施すこととなります。
そう考えると、たった1つの面しかない片流れ屋根は、面と面がぶつかる場所がなく、
雨仕舞的にはとても安心感のある屋根形状なのです。
中には、土地の規制によってシンプルな片流れ屋根を採用できない現場もありますが、
「神丘公園南の家」はそうではありません。
ならば、最も安定感がある片流れ屋根を採用しない理由はありません。
そんなことを考えながら、屋根の形状を決めました。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展