徒歩15分圏内の土地を100とした時、徒歩5分圏内の土地の割合はわずか11.1%
駅近の土地は希少性が高い。
郊外はともかく、都市部では間違いなく言える事でしょう。
では、どれくらい希少性が高いのか。
それをざっくり試算してみました。
もちろん、すべての土地を数えた訳ではありません。
個人的な興味からコメダでコーヒーを飲みながら計算したかなりアバウトな条件設定ですから「ざっくりとした感覚的な話」として聞いて頂ければと思います。
徒歩1分=80mというのは、不動産広告における表示のルールです。
徒歩5分の範囲を半径400mとし、徒歩15分の範囲を半径1,200mとし、その面積の割合を比較するというもの。
徒歩15分圏内の面積は4,521,600平米。
それに対し、徒歩5分圏内の面積は502,400平米。
割合で言うと、徒歩15分圏内の土地を100%とした場合、徒歩5分圏内の土地は約11.1%となります。
そのうち、角地の割合は約23%
これは実際に「南区桜台2丁目」の地図から数えました。
もちろん、地図上でアバウトに判別しただけなので正確な数字ではありませんが、大きな狂いはないでしょう。
桜台2丁目の中には、およそ330〜340の区画があります。
うち、角地は76件。
割合で言うと、約23%となります。
駅徒歩5分以内の土地かつ角地という条件では約2.5%
という計算になります。
実際には、角地すべての土地が住宅用地として優れている訳ではありません。
大通り沿いであったり、建物をどう配置しても南側が詰まってしまったり・・。
「住宅用地」という条件を追加すれば、もっと確率は低くなります。
もっと言えば・・・・(これが一番大きな問題ですが)
「過不足のないちょうど良い面積の土地」である確率を含めて考えてみると、、
エンドユーザーが簡単に買えないような大きな土地や小さすぎてまともな家が建たないような土地は除外する事となります。
かなーり絞られてしまうのではないでしょうか。
数が少ない&ほしい人が多い=資産性
ここまでは、角地や駅近の土地の数が少ないというお話。
もうひとつ重要なポイントがあります。
それは、欲しい人が多いという点。
不動産(だけじゃないですが)の資産性・流動性とはつまり、「数の少なさとほしい人の多さ」です。
ただし、土地や家をどこまで資産として考えるか・・は色々な考え方があって良いと思っています。
「住みたいと思える場所に住む・住みたいと思える家に住む」という事は、数値やスペックとはまったく異なる軸のお話ですが、「住む・暮らす」という事を考えれば同じくらい(人によってはそれ以上に)大切な事です。
つまり、、家や土地を考える上で価値観とそれを踏まえたトータルバランスを考える事はとても大切だと改めて思うのです。
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展