2020年08月27日
標準仕様
まぶしさを感じさせない寝室の照明計画

 

譲住宅では一般的に、天井の中央にシーリングライトが1灯計画されているだけ、という照明プランの寝室が多いようです。

 

シーリングライトでも様々な機能を持つものがありますから、明確な目的を持って採用するのであれば一概にシーリングライトがダメだとは思いませんが、僕は寝室にシーリングライトを採用する事はまずありません

 

寝室はベッドで横になる時間が多く、つまり、視線が天井に向かいやすいお部屋です。天井から床にあかりを照らすシーリングライトは眩しさを感じやすいというのが1つ目の理由。

 

また、シーリングライトは明るさが欲しい場合には有効な照明器具ですが、寝室には少々明るすぎるというのが2つ目の理由です。

 

さらに、シーリングライトは均一な明るさが求められる場所には有効な照明器具ですが、ベッドで寝ている人がいる時に起きている人もいる寝室のような部屋では均一な明るさは妨げになります。それが、3つ目の理由です。

 

では、ミキプランニングの家ではどのような照明プランにしているのか、実際の施工事例写真をお見せしながらご説明します。

 

↑ 当社施工事例 平和公園南の家 寝室

 

寝室は睡眠前の時間を過ごす部屋です。まぶしさを感じるような照明計画では睡眠ホルモンの分泌を妨げてしまい、睡眠の質が低下してしまいます。

 

まず、メインの照明はブラケット型照明を選択します。

 

上向きの光の器具を選択し、天井から15〜20センチの場所に取り付けます。

 

ひかりが天井をバウンドする事によって、角が取れたやさしい間接光になるので、寝室が落ち着いた雰囲気になります。

 

また、発光部が直接目に触れないという事も重要なポイントです。

 

↑ 当社施工例 瑞穂公園西の家2 寝室

 

寝室には、ある程度の長さの壁が必要です。

 

その事によって、様々なベッドレイアウトが可能になると共に、ベッドサイドにサイドテーブルが置けるゆとりが生まれます。

 

ベッドサイドテーブルに読書灯としてスタンド型照明を配置すると、寝ているパートナーに配慮しながらあかりを灯す事ができるようになる為、より使いやすくなるでしょう。

 

↑ 当社施工例 平和公園南の家 寝室

 

寝室は眠る為の部屋ではありますが、着替えをする時などにはもう少し直接的なあかりが欲しいと思う事もあるでしょう。

 

その為にもう1系統器具を計画します。

 

どのような器具を選択するのかは間取りによります。

 

上の写真はライティングレールを採用したお部屋。

 

ライティングレールの良いところは、照明器具の数(明るさ)と向きを自由に変えられる事。

 

クローゼットの中を明るく照らし、ベッドで寝ている人には直接光があたらないように配慮した計画となっています。

 

↑ 当社施工例 佐藤自宅 寝室

 

予備照明にダウンライトを使う時もあります。

 

ダウンライトを使う場合は、必ずベッドの足元の位置に計画します。

 

また、採用する器具もグレアレスタイプと呼ばれる不快なまぶしさが発生しづらい、発光部が奥まったつくりになっているものを採用しています。

 

さらに、光の角度も狭い集光タイプのダウンライトを採用し、必要な箇所だけに光が届くような計画にしています。

 

ダウンライトの直径も75mmと小型で目立ちにくいものを採用していますから、器具の存在感も少ないです。

 

株式会社ミキプランニング 

代表取締役 佐藤 幹展

 

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