2019年05月24日
平和公園北の家
「平和公園北の家」お風呂・洗面脱衣室内のポイント

 

面脱衣室は使いやすさをまず優先。

 

洗面脱衣室に限った話ではありませんが、、このような水回り空間では特に、デザイン性を最優先で仕様を決定する事はまずありません。

 

使いやすく、お手入れしやすい空間にする為にはどうしたら良いか・・。

 

まずは、その点を考え、意匠性と両立できるなら最高ですが、両立できなければ機能を優先します。

 

↑ 恐縮ながら自宅の写真です・・。

 

現地の写真でも良いのですが、生活感がある同じ造りの我が家の写真で説明します。

 

まず、洗面台です。

 

これは、気に入ってずっと指定して入れている洗面台です。

 

・・・と言いながら自分で生活しながら使った事は今まで無かった訳ですが、自分で使ってみて改めて使いやすさを実感しています。

 

決め手は、正面の立ち上がりです。

 

水はねを防止するバックガードの役割・・というのはもちろんあります。

 

ですが、自分が使いやすさを強烈に感じているのは・・・

 

「立ち上がりの上に物が置ける」

 

この点に尽きます。

 

 

↑ 現在ティッシュボックスが置いてありますが、これをどうするか思案中です。壁に取り付けられる薄型のボックスがあれば試してみたいと思っています。

 

立ち上がりの上にあるので、上に置いた物に水が跳ねずに汚れにくい。

 

我が家では、このスペースに・・ソープディスペンサーと歯ブラシ立て、歯みがき用のコップを置いています。

 

このような小物の掃除は割と面倒なので、できるだけ濡れない・汚れない場所にあったほうが助かります。

 

それと、自分の場合、お風呂に入っている時はここに眼鏡を置きます。

 

お風呂に入ってる時に誰かが洗面台を使っても、、お風呂あがりの化粧水やクリームを塗った後の手洗いの時も、、ここに眼鏡があれば水が跳ねずに汚れません。

 

これは、実際生活してみて初めて気付いてすごく便利さを感じている事です。

 

立ち上がりの上に物が置けるので、汚れやすい洗面ボウルのまわりに物を置かずに済む。

 

洗面ボウルのまわりは汚れやすい場所なだけに、物がたくさんある状態だと本当に手入れが大変です。

 

まず、物をどこかに移動しなければいけません。

 

以前、賃貸マンションで生活していた時は一時的に置く場所も近くになかったので、床に置いて、掃除をして、元の場所に戻していました。

 

しかも、ボウルまわりに置いてあったディスペンサーや歯みがきコップはすぐに汚れます。

(水垢はもちろん、汚いお話で恐縮ですが、ボウルのまわりに置いてあると剃ったヒゲやケアしたまつげとか、そうゆうものが歯ブラシ立てやコップの中に入ったりするんです・・・)

 

手入れが大変で「気合いを入れて掃除するモード」でないとやる気は起きません・・。

 

しかし、ボウルのまわりに物がなくスッキリ片付いていると、歯磨きしながら片手でサッと拭き掃除して終わりです。

 

つまり、大した労力もかけずに、常に洗面台まわりを清潔な状態にしておけるのです。

 

引き出し式のシャワー水栓でお掃除がしやすいとか、継ぎ目がない一体型の人口大理石ボウルとか、シンプルで美しい見た目とか、、この洗面台の魅力は他にもありますが、

 

「水のはねない立ち上がりの上のカウンター」この一点がものすごく気に入っています。

 

 

洗面台と洗濯機置き場の間に壁を立てる。

 

 

この壁がある事で、洗濯機置き場の上を収納スペースとして有効に活用できます。

 

「平和公園北の家」でも、写真のように2段の棚板を設けています。

 

この棚板はいわゆるオープン棚です。オープン棚の魅力はなんといっても、「取り出しやすく仕舞いやすい」事。

 

使用頻度が高いタオルや洗濯用洗剤置き場としては最適です。

 

洗濯機のほうを向いたまま、棚から洗剤や柔軟剤を取り出し、投入し、元の場所に戻せるのはとても便利ですよ!

 

しかし、最近の洗濯機は進化しているようで、、まとまった量の洗剤や柔軟剤をあらかじめ投入しておけば、洗濯の度に洗剤も柔軟剤も自動投入してくれる機能があるのですね!

 

その機能は実際便利で、洗剤を洗濯の度に洗濯機に投入する事もなくなりましたので、我が家では洗剤置き場を洗濯機の上から洗面台の下に移動し、タオルとバスタオル、バスマットのみを置いています。

 

ただし、おしゃれ着用の洗剤や漂白剤などは自動投入できませんので、様子を見て洗剤置き場を一部復活させるかもしれません。

 

それと、棚板の下に洗濯用のハンガーやピンチハンガーをぶら下げておける金物を設置しました。

 

洗濯用のハンガーもお洗濯の度に使う使用頻度が高いもの。

 

多少見栄えが良くないですが、使いやすさ優先でこの位置にした結果・・すごく取り出しやすくて仕舞いやすいです。

 

もうひとつ、この壁がある事で、洗面台の横に隙間ができません。それと、洗濯機や洗面台の側面が隠れるので、とてもスッキリと整理された意匠になります。

(洗面台や洗濯機や冷蔵庫などの家電製品は、側面の見栄えがあまり考慮されておらず、イマイチな事が多いのです。)

 

 

手入れがしやすい仕様のユニットバス。 

↑ まずは、現地の写真。

 

壁面後退があり、隣家との距離があるのでお風呂が明るい!!

 

ミラーはタテ型のものをセレクトしています。

 

マンションでよく見るヨコ型ミラーはカッコイイですが・・それ以外のメリットを見出す事ができません。

 

・シャワーのスライドバーと干渉するので、裏側が掃除しづらい。

・全身を映す事ができない&立ったままのシャワーでは顔を写せない。

・お風呂ついでに掃除をしようと思っても、汚れた水がバスタブに落ちる・・。

・値段が高い!

 

こんなデメリットを考えると、自分的にはやっぱタテ型・・となる訳です。

 

 

扉は折れ戸よりも開き戸!

↑ これは同仕様の当社の施工事写真です。

 

なぜか、分譲住宅では良く見る折れ戸のユニットバス。

 

当社では折れ戸を採用せず、開き戸を採用しています。

 

まず、お手入れがしやすい事が最大の理由です。

 

1つめは、折れ戸には中央に可動部分がありますが、開き戸にはそれがなく、造りがシンプルである事。

 

中央に可動部分があれば、細かい隙間に汚れが入り込み、お掃除が大変です。

 

2つ目に、中央の可動部分を境に左右に扉が分かれますので、カビやすいパッキンの量が多くなります。

 

3つ目に、折れ戸の場合、足元がレールなのでこれも隙間が多くお手入れが大変なのです。

 

 

次に、開き戸の場合、扉にタオルバーを設置できる事。

 

お風呂に入る前あらかじめタオルをかけておけば、タオルを取る為に脱衣場のほうへ身を乗り出す必要もなく、脱衣場を濡らしません。

 

折れ戸ではタオルバーを設置する事はできないのです・・。

 

 

お風呂のフタは宙に浮かせて収納。

 

4時間で湯温の低下が2.5度という高断熱仕様のバスタブです。TOTOでは、魔法瓶浴槽と呼んでいます。

 

断熱性の高い風呂フタが付いてきますが、この保管方法について。

 

まず、上部1点留めで浴槽の縁に風呂フタを乗っける収納方法。

 

1年ほど前まではこの方法で収納していました。

 

しかし、注文住宅のお客さんとショールームでお話をしている最中にヒントをもらい、それからお風呂のフタは宙に浮かせる3点留めタイプへと変更しました。

 

メリットはなにより、お掃除がしやすい事。

 

1点留めの場合、風呂フタが浴槽と接しているので、その部分や裏側に汚れやヌメリがたまりやすい上、風呂フタを移動しないと浴槽の縁を掃除できません。

 

その点、3点留めの場合、風呂フタが宙に浮いているので水切れが良く、風呂フタにも浴槽にも汚れがたまりにくい上、お掃除が簡単です。

 

3点留めの場合、風呂フタを収納する時に高い位置まで持ち上げる必要がありますが、このフタ、片手で楽々持てるくらい軽いのでその点はそんなに心配はいりません。

 

株式会社ミキプランニング

代表取締役 佐藤 幹展

 

 

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