完成写真の撮影をしてきました。
物件が完成すると、事務所に置いてある備品を車に積み込んで、現地に搬入します。
その中でもダイニングテーブルを運ぶのが大変!
連休中のボーリングで痛めた腰をかばいながら作業をしました。
ですが、クリーニングが終わり照明器具が点灯するタイミングは自分が造ったものが形になる瞬間ですので、やはりワクワクします。
毎回楽しみながら撮影をしています。
ダイニングルーム
ダイニングルームにシーリングライト(天井に付いているUFOみたいな照明)は、個人的にはナシだと思っています。
部屋全体をまんべんなく明るくするシーリングライトよりも、テーブルの上の料理を主役に照らすペンダントライトのほうが、食事の気分を盛り上げてくれるような気がします。
テーブルの上の食事を家族で囲む訳ですから、その中心にある料理にスポットがあたるペンダントライトのほうが適切だと思います。
「平和公園北の家」は、ペンダントライトを中心に、テーブルのまわりに配置された4つのダウンライトで空間の明るさをカバーする計画です。
そのペンダントライトにも色々な種類があります。
大型のものを1つ設置するタイプ。小型のものを3つくらい配置するタイプ。
組み合わせるダイニングテーブルの横幅によっても、照明を設置する位置が変わります。
ですので、照明器具とテーブルサイズの様々な組み合わせに対応できるように、テーブルの上には照明レールを設置し、位置を自由に変更できるようにしています。
位置を変更するのも簡単ですから、テーブルや照明の買い替え、また、配置の変更にも簡単に対応できます。
また、天井にボックスを造り、その奥にレールを配置しています。
レールや器具の根本が隠れるだけで、とてもスッキリ整った見た目になります。
余談ですが、、ペンダントライトのLED電球を選ぶ際には、演色性が高いものを選ぶのがポイントです。
演色性が高いランプは、色が美しく見えます。つまり、食事がおいしく見えるのです。
演色性は「Ra」という単位で表され、一般的な蛍光灯が「Ra60」くらい。それに対して、高演色LEDランプは「Ra90~95」くらいのものが多いでしょうか。
電球のパッケージに「Ra」の数値が記載してあったり、「高演色」の謳い文句が書いてあったりします。
余談ですが、個人的に照明器具が好きで、照明を集めるのがちょっとした趣味です。
竣工写真で写っている照明器具は全部私物です。(照明器具だけじゃないですが・・)
照明器具の選定で悩んだ時は、ご相談下さい。
器具のご提案はもちろん、お値打ちに買えるお店もご紹介します。
※ミキプランニングでは、照明計画も建築提案の一部だと考えておりますので、 照明器具は基本的に全て物件価格に含まれていますが、唯一お客様にご用意頂くのがダイニングテーブルの上に設置する照明器具です。ペンダントライトはインテリアを左右する要素も強く、お客様の好みが反映されるものだからです。配置するテーブルやチェアに合わせて、お気に入りの照明器具を選んで使うのも生活の楽しみだと思います。
ライブラリースペース
本棚の下に配置するタスクライトがまだ未施工ですので途中ですが・・・。
棚の下にコードが伸びているのが写っていますが、この位置に照明器具を取り付けます。
→ タスクライトの施工が完了しましたので、写真を入れ替えました!
細長くて薄い器具なので、ほとんど存在感はありません。
パナソニックの商品で「スリムライン照明」と呼ばれているものですが、この照明をタスクライトとして採用している理由はいくつかあります。
まず、デスク上のどこで作業をしていても十分な明るさを確保できる事。
次に、デスク上のどこで作業をしていても、手元に影が落ちない事。
さらに、卓上に照明器具を置く必要がないので、テーブルの上を広く使える事。
タスクライトとしては完璧な機能性です。しかも、目立たずに美しく納まる。
造り付けならではのメリットです。
デスクも造り付けならではの魅力がたくさんです。
まず、デスクに足がないので足元がスッキリしている事。見た目的にもキレイですし、掃除が楽です!
デスクのまわりにも隙間ができずぴったりと納まるので、見た目的にもキレイですし、机の向こう側に物が落下するような事もありません。
次に、空中のスペースを無駄にせずに本棚や収納として活用できる事。
「平和公園北の家」では、2段の棚を設置しています。
下の棚は本棚として使うのに最適な寸法で計画されています。
上の棚は右側1/3はエアコンを設置するスペースです。残りの2/3のスペースは本を置いてももちろん良いですが、写真のような収納バッグや収納ボックスを利用した収納スペースとするのも良いと思います。
デスクの正面には窓があります。
この窓にも色々な目的があります。
まずは、デスクに自然光を取り入れる役目。
※くもりガラスになっているので、光が拡散して明るいです。撮影したのはお昼の2時くらいですが、自然光だけで十分明るく、タスクライトの必要性を感じませんでした。
次に、換気用としての窓。
※よこすべり窓という開き方の窓を採用しています。普通の雨なら開いていても室内に雨が降りこむ事はありませんので、換気用として開けっ放しにしておくのに最適な窓です。
さらに、窓台としての目的です。
置時計やペン立てなど、ちょっとしたデスク周りの小物を置ける台になるように、最適な高さを計算して計画しています。
時計は目線に近い高さにあるほうが便利なので、この窓台に置くほうが便利かもしれませんね。
あと、窓際のスペースは、ガラス製品をディスプレイすると光を受けてとてもキレイです。
また随時写真を撮影し、追加しようと思います!
株式会社ミキプランニング
代表取締役 佐藤 幹展