2016年08月03日
広路小学校西の家
「広路小学校西の家」ダイニング脇に収納を増設する事にしました。

 

作(内部のつくりこみ)を検討していて、ものすごく悩んだんですが、やっぱり造作する事にしました・・・。

 

↑ 当社施工事例:砂田橋駅南の家(同仕様)

 

ダイニング脇の造りつけ収納です。写真の正面奥に写っているカウンターです。

 

何に迷ったかというと、予算・・。これに尽きます。

 

このカウンター収納を造りつけるメリットはたくさんあります。でも、デメリットは予算のみ・・。

 

予算の問題がクリアできるのなら、この間取りの場合この収納はあったほうが絶対良いと私は考えています。

 

 

まず、、、

 

・ダイニングテーブルの幅は約80センチ。

・椅子の後ろを人が通り抜ける為に必要な寸法は約90センチ。

・椅子の後ろを料理を配膳する人が余裕をもって通り抜ける為に必要な寸法は約120センチ。

 

ダイニングテーブルまわりで最低限必要となるスペースは以上3つ。

 

そうすると、ダイニングの横幅に対して「余白」が生じます。

 

それが、今回造りつけられるカウンター収納の奥行寸法です。

 

この、ダイニングの横幅から必要なスペースを引いた余白を最大限活用するのは、後から置く家具では限界があります。

 

また、周囲の空間と馴染むようにはできないでしょう。

 

そう思って造作する事にしたカウンター収納です。。

 

 

付きの収納とオープン収納

 

↑ 当社施工事例:砂田橋駅南の家(同仕様)

 

もともとキッチンには、奥行がしっかりあるカウンター収納が造りつけられています。

 

これは、以前のブログでもご紹介したように、、、

 

・カウンター収納の高さをダイニングテーブルの一般的な高さと同じ72センチとすることで、テーブルの延長のように使うことができ、テーブルの上をスッキリさせる事ができる。

 

・特に、カウンター奥行を30センチ弱確保する事で、ティッシュボックスやトースターなど、良く使うけどテーブルの上にはあまり置きたくないものをスッキリ&機能的に収納できる。

 

・カウンタートップの奥行も余裕の寸法となるので、配膳が楽で安全。

 

・カウンター内にコンセントを設ける事で、テーブル上で調理家電を使う時に足元からコンセントを引っ張らなくても良いように・・。

 

このような目的で設計されたものですが、今回造りつけられる造作収納は少し目的が違います。

 

まず、キッチンカウンターがオープン棚ですが、今回造りつけられるカウンター収納は扉が付いています。

 

オープン棚は良く使うものを収納する、、ディスプレイをするには有効な収納ですが、丁寧な使い方を求められます。オープン棚は機能性とディスプレイ、対して、扉付収納はストックです。

 

扉付の収納であれば、多少雑に使ってもインテリアの調和を乱しません。

 

オープン棚と扉付の棚。ふたつの収納を使い分けられる事によって、「機能性」と「すっきりとした空間」を両立する事が目的のうちのひとつです。

 

それ以前に、純粋に収納量が増えるというのは、収納が少ない家(実家・・・)がトラウマな自分にとっては、とても安心できる事で、カウンターをやっぱり造りたいと思った大きな動機です・・。

 

 

供の手が届きにくい高さのカウンターがリビング内にあるという事。

 

 

立ち始めた子供の手が届く高さはおよそ1mくらいまで。今回のカウンターは1mをちょっと超えるくらいの寸法。また、奥行が50センチあるので、奥のほうのものはなかなか手は届きにくいハズです。

 

自分はインテリアが好きなので、小さな子供が家にいても、グリーンやフォトフレーム、、照明やフラワーベース、、そうゆうものをリビングに置きたい・・・。

 

でも、そうゆうものはたいてい割れモノ・・・しかも高価・・。床に落ちたら確実に割れるし、何よりもとても危険・・・。

 

こうゆうスペースがリビング内にあるのは本当に安心だなぁと思うのです。。

 

そして、リビング内に安心してお花を飾ったりできるスペースがある=そうゆう生活というのは、やっぱりいいなぁと思うのです。

 

そうゆう事も、このカウンターを造作する大きな動機です。

 

ちなみに、写真にあるようにカウンター上部には2つのダウンライトを設けました。

 

やっぱりこうゆうカウンターはお部屋のアイキャッチになるので、光がよく当たるほうが素敵ですよね♪

 

それと、、キッチン前のカウンターと同じ高さでL型に繋がるので、統一感はあります。この点は後から家具を置くという事では実現できない造りつけならではの利点です。

 

電話線&コンセントもカウンター上に設置しますので、電話機(親機)を置くのもココです。

 

電話機もお子様の手に届かない場所に置きたいモノですよね。

 

 

算の問題をクリアできたのか・・・?という問題に対して・・。

 

販売予定価格帯を3,000万円台後半と予告している本物件ですが、ご存知の通りこのエリアでは3,000万円台の物件はほとんどありません。

 

よって、後半とは言っても、4,000万円に近い3,000万円台な訳ですが、3,000万円台後半を予定価格としてアナウンスしてしまっている以上、価格を4,000万円台に乗せる事はできません・・・。

 

正直なお話、ここが最大の悩みどころだったんです・・・。

 

3,000万円台という予定価格帯の範囲内で、少しだけ価格を上げさせて頂く事にしました。

 

でも、このカウンター収納に限っては完全に赤字ですが、、それは割り切る事にしました。

 

家を作るときには、後からでは絶対にできない事は、多少コストが掛っても(結果販売価格が上がる事になっても)やっておくというのが自分の考え方です。

 

当社で取り組んでいる任意の施工検査もそうですが、収納だって後から増やすことは根本的にはできませんからね。

 

逆に、後からでもいくらでもできる事というのは、家づくりの本質的な事ではないのです。

 

だから、設備のグレードが豪華とか、そうゆうセールストークで売ろうとする物件は個人的には嫌いです。

 

株式会社ミキプランニング

代表取締役 佐藤 幹展 

 

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