2020年07月22日
標準仕様
ダイニングテーブル脇のカウンターの寸法を見直しました。

↑ 瑞穂公園西の家2:ダイニングテーブル脇のカウンター。赤字は変更前の寸法で写真の物件の寸法。青字は変更後の寸法。

 

のカウンターをダイニングテーブル脇に造作する理由はたくさんあります。 

 

・床面積を有効に活用する為

 

→ 家具とその周辺に必要な寸法を図面上にあてはめてみると、活用しきれていないスペースを見つけられる事は多いです。「あるスペースを最大限有効に活用する為」このカウンターを造作するようになりました。

 

→ 床面積を大きくしてコストをかける事によって出来る事が増えるのは当たり前です。生活に必要な寸法をきっちり図面に落とし込み、「ムダを無くす事=あるスペースを最大限活用する」事によって「価値を凝縮する事=同じ広さでもより多くの事ができ、より使いやすいくする事。」は、分譲住宅の価値=優れたトータルバランスだと思っている自分にとっては、とても大切な考え方です。

 

 

・ダイニングテーブルの延長として使えて便利だから

 

→ 友人や両親が家に来た時。人数が増え手狭になったダイニングテーブルを補うような使い方ができます。お鍋やすき焼きの材料、空いたグラスや予備の食器などを置いておけば、テーブルの上が整理できます。

 

→ 食器や食材が多いお正月やクリスマスのイベントの時も同じです。

 

→ 生活の中では、テーブルの上で何か作業をし、そのまま食事の時間・・という事もあるでしょう。そのような時に一時的に物を移動する場所・・としても、我が家では使っています。

 

 

・ダイニングテーブルの近くに欲しいものを置いておけるので(カウンター天板)

 

→ ティッシュ置き場。テーブルの近く、手の届くところに欲しいけれども、テーブルの上に置きっぱなしになるのはちょっと・・。

 

→ お子様がいる家庭ではおしり拭き(ウェットティッシュ)はテーブル側に必須のような気がします。その置き場として。

 

→ 調味料系。テーブルの上に置きっぱなしを避けつつ、使いやすい場所に置いておけます。

 

→ コーヒーメーカーやトースターを常設で置いているお客様もいます。

 

→ 炊きたてのお米が入った炊飯器。いちいちキッチンまでごはんを盛りにいかなくてもいいです。

 

 

・ディスプレイスペースとして活用できるので

 

→ やっぱり、リビングの中にお花や額を飾れる場所は個人的には欲しいと思っています。

 

 

・収納量が増える(下段と中段)

 

→ 横幅約2.6m×2段分の収納スペースはあなどれません。

 

→ オープン棚はプリンター置き場としては便利ですし、中段ならそんなに目立ちません。寸法もちょうど良いです。

 

→ この中段と下段を収納としてもっと使いやすくしよう・・というのが、今回の改良の趣旨です。

 

 

良前の寸法がこうだった理由。

 

このカウンターを設置するようになった時、「ダイニングテーブルの近くに補助的にものが置ける場所をつくりたかった」というのが大きな理由でした。

 

そこで、一般的なダイニングテーブルの天板高さである720mmをカウンターの高さとし、テーブルと高さを揃える事で補助テーブルとして使いやすくなるように。。

 

・・そのような理由で高さを決めました。

 

天板の高さ720mmという寸法があって、そこから棚板内部の寸法を決めた結果、中段と下段の有効高さは300mmという寸法だった訳です。

 

今回、その事によって棚板内部の収納としての汎用性を犠牲にしているのではないか・・そう考えて寸法を再検討してみました。

 

 

 

印良品の収納モジュールを参考に、汎用性がより高い収納となるよう、収納優先で寸法を決めました。

 

赤字で書かれた数字は今までの寸法です。棚内部の有効高さが300mm。天板の高さが720mm。

 

青字で書かれた数字は改良後の寸法です。棚内部の有効高さを380mmとし、結果天板の高さが880mmになりました。 

 

基本的にオープン棚は、BOXやカゴなどの収納用品を活用して使う事が多いと思います。

 

そのような収納用品は様々なメーカーから様々な種類のものが発売されていますが、「分譲住宅としての収納の汎用性」を考えた時に基準になるのはやはり無印良品の商品ではないかと思ったのです。

 

無印良品の収納用品はバリエーションが豊富ですから、本や書類・爪切りや綿棒、電池や切手などの小さな物から大きなブランケットや子供の着替えやおむつなどの衣料まで、たいていのものは収納できます。

 

結果、いろんなものを収納しても統一感を出す事ができるというのも良い点です。

 

 

内部の有効高さが380mmになる事によってできる事。

 

まず、書類を整理・収納する為に必要なファイルが納まるようになります。

↑ 高さ312mm 他社製品でも300mmをわずかに超える寸法の商品が多いです。写真を収納するアルバムなども同じような寸法が多いようですね。

 

 ↑ ファイルが納まるという事は、ファイルボックスも納められます。

 

ファイルの種類が統一されていれば裸で収納しても統一感がありますが、そうでない場合のほうが多いのではないでしょうか

 

そうゆう時、このファイルボックスを使えば、中身を隠しスッキリ収納でき、棚の中でファイルが倒れたりする事もありません。

 

このファイルボックスは僕のオフィスでも使っていますが、ファイルや書類がすっきり収納できるだけでなく、ノートパソコンと周辺機器、アイロンと霧吹き&当て布・・など、関連するものをセットで収納できるので便利です。

 

 

↑ 木製(正確に言えばMDF製突き板仕上げ)の引き出し。ただの箱であればシンプルなつくりなのでポリプロピレンでも良いと思いますが、引き出しなどの家具的な要素が入ってくるとポリ製のものは少しチープに見えてしまいます。

 

ファイルボックスが収納できるだけなら棚の高さが330mmくらいでもよかったのですが、この商品に寸法を合わせ、380mmという寸法にしました。

 

このスタッキングチェストは、スタッキングシェルフという商品の1マス分のオプションパーツですので、このサイズに寸法を合わせておけば・・・

 

 

無印良品モジュールにピッタリ合うはずなので、汎用性が広がるのではないかと思ったのです。

 

この写真を見るだけでも・・・

 

・重なるラタンシリーズ

・重なるブリ材バスケット

・ポリプロピレンケース

・ポリプロピレンボックス

 

などが活用されています。

 

これらの組み合わせであれば、積み重ねても無駄なくスペースを活用できると思います。

 

 

 

 

大きくて頑丈な帆布のバスケット。

 

最下段は大きいバスケットやカゴ、BOXなどでざっくり使うのが向いていると思います。

 

商品コメントにも書かれていますが、よく場所を動かす小物やおもちゃなどをまとめて収納して最下段に収納しておけば便利でしょう。

 

ただし、最下段の場合ホコリが付着しづらい素材のほうがより良いかもしれません。

 

 

ウンタートップが880mmになる事によって ・・・

 

確かに、テーブルトップとカウンタートップの高さが揃い、テーブルの延長のように広がる事でトップの使いやすさと見た目はより良いと思います。

 

しかし、カウンタートップが880mmになる=テーブルより160mmくらい高くなっても、先に挙げたような使い方ができなくなる訳ではありませんし、極端に不便になるという事もないような気がします。

 

880mmではちいさな子供の手が届かない・・とは言えない寸法ですが、特に1歳児にとってはこの180mmの差によってずいぶん届きづらくなると思います。

 

その点は生活利便性が向上する小さくないメリットだと思っています。

 

株式会社ミキプランニング 

代表取締役 佐藤 幹展

 

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