2013年12月14日
神丘公園南の家
「神丘公園南の家」 なぜ、この間取りなのか?

 

客様にお見せできる為の間取り図を作成しておりましたが、出来上がりましたので会員様限定で先行公開致します。

※平成25年12月1日:間取り一般公開につき、本記事も一般公開致しました。

 

西山台の間取り

 

 

夢にまで出てきたほど(笑)、色々と考えを巡らせた間取りです。

 

「なぜ、このような間取りになったのか」

 「その動機・理由をいかに細部までお客様にご説明できるか」

 

それこそが、造り手としての責任というものです。

 

それを説明できないのでは、造り手としてあまりにも無責任というものです。

多分、量の関係で今回は細かい箇所まですべてお伝えできないとは思いますが、大きなポイントだけご紹介します。

 

 

■全居室南向き

 

これは、土地を購入する時点で実現できることはわかっていました。

私がこの土地を購入したいと思った理由のうちの一つでもあります。

 

一般的には、40坪の土地があっても全居室南向きの間取りは実現できません。

普通の地形の土地では、50坪あっても実現できないでしょう。

 

それほど、全居室南向きの間取りを実現する為には、恵まれた地形が必要なのです。

 本来は、自由な建物の建て方ができる、ゆとりのある土地にしか許されない理想的な間取りなのです。

 

 

■陽当たりの良いワイドスパンリビング

 

これも、土地を購入する時点で実現できることはわかっていました。

8mを超える南向き間口を持ち、 採光窓が3枚横に並ぶ明るくさわやかなリビング。

全居室南向きとあわせ、恵まれた土地条件によって実現できた大きなポイントです。

 

 

■1階に寝室・3階に子供部屋

 

リビングを通って、子供部屋にアクセスする。

物件によっては実現できない場合もありますが、お子様の事を考えるとできれば実現したい動線です。

思えば、近所の子供の溜まり場になっていた家って、1階からダイレクト侵入できる間取りが多かったですよね。

友達のお父さんに「またお前らか!!」とか言われたりしましたよね・・。

 

 

■1階にお風呂と洗面

 

3階建ての場合、洗濯物を干す2階に水回りがあると、動線が楽なのです。

しかし、3階建ての1階部分は最も加重がかかる場所。

できるだけ壁を多くして耐震性を高める為には、水回りや収納など、細かく壁を配置できる間取りにするのが優先順位的には最も好ましいと考えています。

 

 

■とにかくこだわった収納量。

 

「永く使い続けることの出来る家」を考えた時、収納量を充実させるのはかなり重要なことです。

収納量にこだわる事はミキプランニングの家すべてに共通する理念ですが、

今回特にこだわったポイントをご紹介します。

 

1、玄関はいってすぐのシューズインクローゼット

玄関はいってすぐという場所が大きなポイントです。

3階建ての住宅では、大きな荷物を上まで運び上げることは大変な作業です。

玄関脇にこのような納戸があれば、とても機動的ですよね。

しかも、普段使いの靴を収納するクローゼットは別に確保されています。

実は、このシューズインクローゼットにはさらなる工夫が施してあるのです。

「夢にまで出てきた改良ポイントその1」です。

それはまたいずれお伝えしたいと思います。

 

2、階段下スペースを活用した、トイレ・洗面室からアクセスできる収納。

住宅には、意外と活用されていない空間が残っているものです。

階段下をトイレや収納にすることは多いですが、洗面やトイレからも収納を設けることは稀です。

手間はかかりますが、収納量にこだわるのであれば、少しでも無駄な空間があればそれを収納として活用したいところです。

 

 

トイレからのアクセスが、なかなか使い勝手が悪そうでしたので、洗面脱衣室から利用する収納へと計画を変更しました。

 

3、寝室に配置した間口二間(※壁芯3.64m)の大型収納

この横幅は、一般的なクローゼットの大きさの約2倍

デットスペースがなく、効率的にスペースを収納として活用できる収納です。

下手なウォークイン クローゼットとよりも収納量は多いハズです。

 

 

4、キッチンにキッチン専用の収納

これも、必ずできるとは限りませんが、できれば設置したい収納。

キッチンまわりは収納したい物が多く、収納はありすぎえることはありません。

 

実は、この収納にもさらなる工夫がされているのです。

「夢にまで出てきた改良ポイントその2」です。

これもまた別の機会にご紹介できればと思います。

 

余談になりますが、ミキプランニングの家では、吊り戸棚もしっかり設けます。

機能を求められる箇所には徹底して機能を求める。

開放感やくつろぎが求められる箇所には徹底してくつろぎを求める。

 

「開放的」とか「すっきりした空間」という理由で、機能的な空間の最たるものであるキッチンの吊り戸棚を省略することはあまり好きではありません。多くは、コストダウンの為の口実だったりもします。

必要なものは必要です。

 

ただし、ここで大切なのは、多くの事は、その必要性に気づくのは「実際住んでみてから」ということです。

 

 

■お庭のように使える9帖の大きさのルーフバルコニー。

 

名古屋市内東部で一戸建てを考えるとき、お庭というのは実は、意外と贅沢な存在なのです。

 

お庭が欲しいとは思っても、土地が高い名古屋市内東部の人気エリアでは、お庭を得る事によってアップする予算は数百万円単位。それだけ広い土地を購入しなければいけないからです。

 

お庭を実現するというのは意外と高いハードルな訳ですが・・・

しかし、大型のルーフバルコニーに水栓を取り付けたらどうでしょう??

 

子供のプールや水遊びもできます。

プランターを利用したガーデニングもできます。

これなら、お庭の為だけに余分な土地を購入しなくても、 お庭でやりたいと思っていたことが、結構実現出来てしまうのです。

 

しかも、子供が道路に飛び出したりすることもありません

3階の高さに位置しているので、外から丸見えになってしまうこともありません

 

どうですか?結構機能的だと思いませんか?

 

ただし、バルコニーのFRP防水に高温の炭を落とすと溶けてしまうので、バーベキューだけは厳禁!でお願いします。

 

株式会社ミキプランニング

代表取締役 佐藤 幹展

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